キュウリがなり、青々とした麦が芽を出し、紫色のナスの花がちょうど開花しているというそんな「北京航空航天大学月宮1号」実験基地内の風景に、10歳の宇宙マニアの杜卓遠さんは驚かされた。杜さんの他にも、21日から22日にかけて約600人が同基地に足を踏み入れた。科技日報が伝えた。
同基地の開放は、3年目となる「中国宇宙の日」のイベントの一つだ。見学の予約が告知されるとすぐに700通以上の予約メールが届き、延べ3000人ほどの応募があった。河南省出身の杜さんは、「見学を通じて、生命維持システムに強い興味を持った」と話した。
月宮1号チーフデザイナー、首席科学者の劉紅教授は、「このようなイベントを通じ、人々に中国の宇宙空間における生存と宇宙生命維持の研究成果を理解してもらい、青少年の科学と宇宙への思いを刺激し、技術的な協力を模索していく」と述べた。
月宮1号は中国で初、世界3番目の生物再生・生命保障基地有人総合密閉実験システムであり、世界で初めて実験に成功した4生物リンクシステムでもある。現在も行われている「月宮365」実験は2017年5月10日に始まり、今年5月15日の終了を予定している。これは世界で時間が最長の、密閉度が最高の生物再生・生命保障システム実験となる。一つの生物システムがいかに代謝水準の異なるクルーに生命保障を提供し、システムの安定を維持するかを研究する。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年4月23日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn