少しの暇ができると、朱さんは休憩室に行ってフランス語を勉強し、フランス語の臨床専門用語を研究する。
「臨床業務なら、看護師とほぼ通訳を介さずに意思の疎通がとれる。でも、普段の会話には少し問題がある」と朱さん。
朱さんにとって、フランス語の上達が医療援助に携わっていることで得られた収穫の一つで、一番幸せと感じるのは自らの手で新しい命の誕生をサポートできることだという。新しい命が誕生するたびに、彼女は小学校に通う自分の娘を思い出すのだという。
海外で医療援助に携わるに当たり、一番別れるのが辛かったのが娘であり、一番応援し励ましてくれるのも娘だという朱さんは、「モロッコで医療援助に携わるのは本当にたいへん。いろんな困難を克服しなければならない。ここで直面した困難やどのようにそれを解決したかを娘によく話しているが、それが娘の成長にも良い影響を与えていると感じる。娘がどんどん人当たりがよくなったり、物分かりがよくなったり、責任感が出てきたりしているのを見ると、本当に誇りに感じ、慰められ、幸せだと感じる」と話す。
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