東京の繁華街・浜松町で4月27日にオープンした「変なホテル」が大きな話題となっている。このホテルは高級ホテルではなく、料金はお手頃。ロボットが接客するというシステムが話題を集めている。人民日報が報じた。
今回オープンした「変なホテル」の外観は、普通のホテルとほぼ同じで「普通」であるものの、ホールに入ると、スタッフはおらず、男女の人型ロボット2体が笑顔で迎えてくれる。宿泊客はチェックインカウンターに設置されているタッチパネルを操作し、わずか2分でチェックイン手続きを済ませることができる。ロボットは日本語のほか、中国語、英語、韓国語なども対応可能だ。何か質問があれば、カウンター横のコミュニケーションロボット「ユニボ」に話しかけると質問に答えてくれる。「ユニボ」が分からない質問の場合は、ボタンを押して「人間」のスタッフを呼ぶことができる。
同ホテルのスタッフは、「カウンターの人型ロボットは笑顔で瞬きしたり、うなずいたりしているだけで、実際にはこのロボットがなくても、宿泊客はチェックインの手続きを済ませることができる。ロボットがいるのは、宿泊客が味気ないと感じるのを避けるため」と説明する。
この「変なホテル」が注目を集めているもう一つの理由は、 2階に「AI(アイ)ロボクリニック」があり、その受付もロボットで無人化されているからだ。内科と皮膚科、歯科の医療を提供している。クリニックの熊川貴昭院長は取材に対して、「近年、アレルギー症状を訴える日本人が増えているものの、日本のほとんどのクリニックには歯科、内科、皮膚科のうちの一つしかない。アレルギー症状がある患者の場合、一つの科を受診するだけではその原因を突き止めることができず、各科の診断を総合的に分析しなければならない」と説明した。また、広報担当者の森裕次さんによると、「変なホテルと同じく、ロボットが受付を担当しているほか、ホテルの健康や睡眠をめぐるコンセプトも、当クリニックと同じ」という。
浜松町店は日本全国で6軒目の「変なホテル」。1軒目は2015年に長崎のハウステンボスでオープンした。翌16年、同ホテルは、「初めてロボットがスタッフとして働いたホテル」として、ギネス世界記録に認定された。
近年、少子高齢化が進む日本の社会はさまざまな分野で変化を遂げている。少子高齢化がもたらした人手不足も、ロボットが働くホテルが登場した主な原因の一つだ。それ以外にも、訪日観光客が増加の一途をたどっているという背景もあり、観光客の宿泊の需要を満たすために、ロボットが働くホテルが登場したのだ。
ロボットがスタッフとして働いていると、そのスタイルが「目玉」となり、多くの若者を呼び込むことができるだけでなく、運営コスト削減にもつながる。浜松町にオープンした「変なホテル」には118部屋あるが、同様の規模のホテルの場合、通常は受付に20—30人のスタッフが必要となる。しかし、ロボットがいれば、スタッフは7人で事足り、人件費は3分の1ほど削減できるようになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年5月3日
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