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知られざる「中国版グリーンカード」

人民網日本語版 2018年05月04日15:31

ノーベル賞受賞者のベルナルト・フェリンハ氏ら外国人7人が2日、上海で永久居留証を正式に受け取った。俗に言う「中国版グリーンカード」だ。これまでに「中国版グリーンカード」を取得した著名な外国人にはCBAで活躍したマーブリー氏、小説『あぶ』の作者ヴォイニッチの孫娘、核物理学者Joan Hinton氏(中国語名・寒春)らがいる。新華網が伝えた。

中国経済の発展にともない、各国で中国の魅力が高まり続けている。巨大な消費者市場、日進月歩の科学技術革新、包摂的で調和ある社会文化……中国で学び、仕事の機会を探す外国人が増えている。「中国版グリーンカード」を取得すれば、外国人が中国で移動したり、住宅を購入したり、医療を受けるうえの不便が大幅に減る。中国の大都市も外国人による中国での起業や投資を円滑化する政策を次々に打ち出している。例えば上海浦東は自由貿易区建設に「外国の頭脳」を呼び込む新たな措置を打ち出し、「中国版グリーンカード」を持つ外国人のハイレベル人材による科学技術企業の設立に中国国民と同等の待遇を与えることを明確にした。

かつて「中国版グリーンカード」はいささか厄介なものだったようだ。外国人が申請するには、中国の法律を遵守し、身体的に健康で、犯罪歴がないことのほかに、いくつかの特殊な条件を満たすことが必要だった。そしてこうした「特殊な条件」は大変厳格だった。例えば、中国で高額の直接投資を行う投資家、中国に対して重要で突出した貢献をした人物、国にとって特に必要な人物であることなどだ。このため「中国版グリーンカード」の取得を望みながらも、取得できない外国人が少なくなかった。「中国版グリーンカード」には「史上最難関」との称号もついてまわった。

近年、「グリーンカード」に関する改革と新規則が相次いで打ち出された。申請条件の緩和、申請手続きの簡素化、審査期間の短縮、未成年の子女の取得許可、「グリーンカード」取得者への福祉の拡大などだ。報道によると、2016年に中国公安部(公安省)が発給した「中国版グリーンカード」は1576枚で、前年比163%増加した。

公安部は昨年、「外国人永住証明書円滑化改革計画」を通達した。改革措置には「外国人永住証」から「外国人永久居留証」への改称、身分証へのICチップ搭載、永住外国人情報の当局間の共有、外国人永久居留証の認知度向上などが含まれる。

政策の改革と調整にともない、「中国版グリーンカード」の実質的価値も高まり続け、金融、教育、医療など各方面で外国人にたしかなメリットをもたらしている。新版「中国版グリーンカード」は2017年6月から発給を開始。グリーンカードを持つ外国人は住宅購入、銀行・金融手続き、運転免許証の申請・交付、宿泊手続きの際に、中国国民と同等の待遇を受けられる。また、中国国内で働く際、法に基づき社会保険や積立金に加入できる。

「グリーンカード」政策における中国の姿勢が日増しに開放的・包摂的になっていることは、中国が国際社会において一層積極的、開放的になっていることを示すとともに、中国という夢の大地で雄大な計画を推し進め、「チャイニーズ・ドリーム」を実現する外国人が増えることの前触れでもある。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年5月4日

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