国家映画局がこのほど明らかにしたところによると、今年第1四半期には、中国の映画興行収入が202億1800万元(1元は約17.4円)に達し、中国は北米地域を抜いて世界一の映画市場になったという。これまで長らく北米地域が占めていた世界の映画市場トップの座を、中国が奪ったことになる。
2018年1~3月の、中国の映画興行収入は202億1800万元で、前年同期比39.8%増加した。同じ時期の北米地域の興行収入は28億5300万ドル(1ドルは約110.9円)で、人民元に換算すると181億7400万元となり、基本的に例年の水準を保った。中国映画産業は産業化の動きがスタートしてから、規模が拡大を続け、北米映画市場との差が徐々に縮まった。03年の映画産業化スタート当初は、年間興行収入は10億元にとどまっていた。その後15年間の発展を経て、今では第1四半期だけで03年全体の20倍以上に達するほど市場は拡大した。
1~3月の中国国産映画の興行収入は150億元に達し、同93%増加し、興行収入全体に占める割合は74.2%に達した。今年の春節(旧正月。今年は2月16日)長期連休期間に、全国の映画興行収入は過去最高を更新し、大晦日にあたる2月15日から21日までの7日間で57億2千万元を記録して、同66.9%増加した。
観客動員数(のべ人数)をみると、同期はのべ5億6千万人に達し、同36.5%増加した。休日に映画を見るのが中国国民のよくある文化消費スタイルになっており、映画コンテンツを中核とした産業チェーンも加速的に発展し充実している。
ここ数年の映画館建設の加速的推進も、中国映画市場の規模の急速拡大を基礎の面で支えた。17年中頃に中国のスクリーン数は北米地域を抜き、中国は今や世界で最もスクリーン数の多い映画市場だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月22日
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