「活きて老いに到り、学びて老いに到る」と言われているが、こと外国語学習に関しては早ければ早い方が良いようだ。米国の新たな研究によると、子供は10歳までに第二言語の学習を開始するべきだとしており、さもなければ母国語話者のような熟練度に到達するのはほぼ不可能だという。生命時報が伝えた。
米マサチューセッツ工科大学がこの研究を実施した。研究者は年齢と国籍の異なる被験者67万人を分析し、同種の研究で最大のデータ群を形成した。被験者のうち約24万6000人は大人になるまでの過程で英語しか話さず、残りの人は2ヶ国語以上を話した。被験者はまず、会話や単語、文法など一連の外国語テストを受けた。それから研究者は被験者の外国語学習の開始時期と学習期間、言語環境に基づき、コンピュータモデルにより分析を進めた。それによると、子供は10歳前に第二言語の学習を開始すると、母国語と同じ程度まで習得することができることが分かった。10歳以上になり第二言語の学習を開始した人、特に17−18歳以降に開始した人の場合、どれほど頑張っても母国語と同程度に達することはほぼ不可能だった。
同研究の担当者、マサチューセッツ工科大学のJosh Tenenbaum教授(脳・認知科学)は、「これは人の脳などの生物分野の変化によるものであり、あるいは社会や文化的な原因も考えられる。17−18歳の人の多くが独立を開始しており、仕事を手にするか、特定の専攻を持つ大学生になっている。この生活状況は、彼らの外国語学習の効率に影響を及ぼしうる」と指摘した。研究者は、外国語学習は「重要時期」を把握する必要があると指摘した。母国語と同じ程度に習得したければ、10歳より前に学習を開始するべきだという。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年5月21日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn