中国の首都・北京の南部では現在、新国際空港・北京大興国際空港が建設中で、2019年10月に開港する計画だ。香港亜洲時報(電子版)の報道を引用して参考消息網が報じた。
同空港は数年先には、米国のジョージア州アトランタ市にあるハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港を抜いて、世界で一番忙しい空港(利用者が世界で最も多い空港)になると予想されている。国際空港協議会(ACI)によると、2017年のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港の利用者は延べ約1億400万人で、北京首都国際空港は延べ9580万人だった。
北京新空港のターミナルは、イラク出身の英国の建築家・ザハ・ハディッド氏が設計した。ターミナルには大きな通路とボーディングブリッジが79本あり、全エリアの使用が始まった場合、年間利用者数は延べ1億人で、貨物輸送量400万トンに対応できるようになる。
開港すると、北京首都国際空港の混雑緩和につながると期待されている。中国東方航空や南方航空、スカイチームの加盟航空会社は新空港に移行し、中国国際空港をはじめスターアライアンスに所属する航空会社は北京首都国際空港に残る予定だ。
また、北京首都国際空港に乗り入れている海外の航空会社102社もその変化に注目している。スカイチームの加盟航空会社は新空港に移行する計画ではあるものの、スターアライアンスのある経理は、海外の航空会社は今の場所に残ることが許可される可能性もあるとしている。
ドイツの経営戦略コンサルティング会社・ローランド・ベルガーの于占福・首席顧問は、「所属している航空連合で、航空会社を分けるのが最も簡単な方法。航空連合の加盟航空会社間には、協力、共有、飛行、連結の協議が存在するため」としている。
建設を請け負う北京建工集団によると、18.8万平方メートルの金属製の屋根の設置がすでに完了し、一期工事が19年7月に完成し、その3ヶ月後に試運営が始まる計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年5月22日
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