建物の階層が低いためエレベーターが設置されていないような団地では、宅配員が下に降りて荷物を取りに来るようにと電話をかけてくることが多い。そのためこうした不愉快な経験をした人は少なくないに違いない。このような問題を解消するため、杭州電子科技大学の学生たちはこのほど便利なロボットを開発した。科技日報が伝えた。
このロボットはまず購入者にショートメールを送り、在宅を確認してからあとどれぐらいで到着するかを伝え、出荷作業に入る。建物の間を行き来し、建物内に入り、車輪を使い自動で階段をのぼることもできる。受取人はロボットのスマート宅配ケースにパスワードを入力すれば、荷物を受け取ることができる。
このロボットを開発したのは、同校機械工学部の大学院生である陳譲譲さんだ。陳さんは、「研究開発で直面した最大の問題は、室内のナビゲーションだ。国内にはまだ建物内の整ったナビ技術がなく、Wi-Fiやブルートゥースなどの技術を使いナビを実現した。この点についてはまだ改善の余地が残されている」とした。
陳さんのチームは同製品の第4世代の研究開発を進めている。「ロボットを現在の4車輪から2車輪にしようとしている。そうすることでロボットは狭い空間内で柔軟に動き、階段や溝をよりスムーズに突破することができる。また、ロボットに人間のようにエレベーターを利用させたい。これらの技術の難関はすでに克服しているので、より賢くフレキシブルな宅配ロボットが近いうちに登場することになるだろう」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月11日
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