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内モンゴルの広大な自然の中で頑張る日本の林業女子・荒川知加子さん

人民網日本語版 2018年06月26日17:25

荒川知加子さん

長年にわたり、中国ではごく普通の、愛らしい日本の若者たちが常に活躍してきた。彼らは自身の知識と熱意を中国の地に捧げてきた。彼らの中には社会人になったばかりの若者もおり、中国語もほとんど話せないものの、努力と楽観的な姿勢で、異国の地で人としての価値を実現させようとしている。日本国際協力機構(JICA)が中国に派遣するボランティアたち、それがこうした若者たちだ。ボランティアたちは通常、1~2年間中国に滞在し、そのほとんどが条件的にも厳しい遠隔地や貧困地域へと派遣され、そこで教育や医療といった業務に従事し、現地の人々と一緒に生活する。人民網日本語版では「中国の日本人ボランティア」コンテンツにおいて、こうした日本人ボランティアたちが中国で経験したエピソードや思いを紹介する。

今回は日本の森林保全のボランティアとして昨年8月から内モンゴルで活動を展開している荒川知加子さんを紹介する。彼女の寄稿した文章には、彼女が暮らす自然豊かな環境や日々の仕事について紹介している。

私は昨年8月から、内モンゴル自治区シリンゴル盟多倫県の林業局に林業・森林保全という職種で派遣されています。多倫県は北京のほぼ真北350キロに位置し、1960年代~2000年代には深刻な沙漠化のあった地域です。現在では禁牧政策や退耕還林政策の成果で沙漠らしい沙漠地は少なくなっており、夏場には、多倫湖や姑娘湖といった美しい湖とさまざまな草花が生育するすばらしい景色も目にすることができます。県内には汇宗寺や、隣町にある元上都遺跡といった観光地もあり、内モンゴル観光の通過点としても年間多くの観光客が訪れる地域です。

そうした多倫県の林業局に受け入れていただき、赴任してしばらくは入力作業や現場の検収作業を手伝ったり、NPO団体の植樹イベントに参加したりしていました。配属している林業工作課では退耕還林事業、漢方薬の栽培や楡の接木といった事業に力を入れており、そうした事業の現場に連れて行ってもらったことも何度かあります。広くどこまでも続く草原は日本では絶対に見られない景色で、この広大な土地を管理するのは大変な労力だと常々感じています。

育苗現場。

育苗用コンテナ


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