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中国、「ペット経済」が爆発的成長  2兆円規模の市場に (2)

人民網日本語版 2018年07月17日09:53

一番人気の小屋の中には、大きなネコのおもちゃなどのネコ用品が置かれ、そこに入ると自分がネコになったような気分になり、ネコの視点を体験することができる。新しい発想の娯楽であるそのネコ空間を展示したのは、ペット用品業界で起業した男性・馬文飛さん(29)で、若者に人気のイベントに出店することで、自社商品の知名度向上を図っている。馬さんは大学時代、現代劇を専門に学んだものの、ネコや家具デザインが好きだったことから、ペット業界で起業することにしたという。ここ3年、ユニークなペット関連の商品90種類以上を発案して製作し、阿里巴巴(アリババ)系のECプラットフォームでの売上高は3000万元(約5億円)に達している。最も多い時で、90店舗以上が馬さんの会社の商品を取り扱っているという。

ショッピングサイト・淘宝の統計によると、17年、ECプラットフォームにおけるペット業界の成長率は25%に達した。ペット関連商品の中で人気なのは、ペットフード、ペットのおやつ、ペット用品、ペットの薬などだ。うち、ペットのおもちゃや服、掃除用品、ペット用品などには、爆発的ヒットとなった商品がある。

動物医療が大人気に

統計によると、ペット市場を細分化して最も人気なのはペットフード・ペット用品(50%)で、以下、ペットの医療系サービス(23%)、ペットの販売(12%)、ペットのシャンプー系サービス(11%)と続く。多くのペットが、多くの人にとって「家族の一員」となっており、ペットの「健康」に気を配る人も増加している。17年、動物医療市場はすでに280億元(約4704億円)規模に達した。

中国農業大学ペット病院は、北京の協和病院のように難病治療を得意としており、なかなか予約が取れないため、「ペットの協和病院」と呼ばれている。

過去5年、同病院の診察件数は毎年15%のペースで増加し、17年にはその数が7万7000件以上に達した。

最後のお別れにも需要

一つの産業が爆発的に成長すると、一連の関連産業の成長も促す。「ペット経済イノベーション産業報告」は、ここ数年のペット専用の葬儀業に言及しており、北京、上海などでは、ペットの墓地も登場し、2000-5000元(約3万3600-8万4000円)で取引されている。中国には現在、ペットが3000万匹おり、毎年そのうちの10%が死ぬとすると、ペット専用の墓地の市場は10億元(約168億円)規模以上となる。この数字の背後には、大きな商機があるだけでなく、十数年の時を共にしたペットを最後までしっかりと見送るという、文明の進歩もある。

呉■(■は丹へんに彡)さんの「仕事場」は自宅の前にある喫茶店。そこで毎日、インターネットを使って客と連絡を取ったり、商品設計をしたりしている。

呉さんは14年に仕事を辞めて起業し、ペットの骨壺をデザインするようになった。大学の時にデザインを学んだ呉さんは、自分のアイデアに基づいてペットの骨壺をデザインし、ネット上で販売してみたところ、大人気になった。そして、顧客一人ひとりの「物語」を自身の公式SNSアカウントに几帳面に記録している。また、骨壺を買った顧客のペットに番号を付けており、その数はすでに2000番にまで達した。その他、墓石や装飾品、ネックレスなどの関連商品の開発も試みている。一人で経営している淘宝のショップの売り上げは毎月10万元(約168万円)に達している。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年7月17日


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