23日に北京で発表されたマクロ経済報告によると、今年上半期の中国経済成長率は6.8%程度になり、中国は世界の主要エコノミーの中で引き続きトップクラスにいることが予想されるという。中国新聞社が伝えた。
中国マクロ経済フォーラムによる2018年中期報告会が、23日に中国人民大学で行われた。同大経済学院の陳彦斌副学院長は課題チームを代表して、「構造的デレバレッジの下での中国マクロ経済」とのテーマで報告を行った。報告によると、「今年上半期の中国経済は安定的に運営され、物価水準は安定し、雇用情勢は全体として好転し、経済成長の質が緩やかに上昇した。だが経済運営が安定すると同時に、経済運営にみられる、供給は力強いが需要は疲弊気味との問題には注意が必要だ」という。
供給についてみると、今年上半期の工業生産能力の利用率は上昇し、成長ペースもさらに加速し、1~5月の工業生産額の前年同期比増加率は6.9%に達して、前年同期を0.2ポイント上回った。サービス業は引き続き安定的な急成長を維持し、1~5月のサービス産業生産指数は同8.1%上昇して、前年同期の水準を保った。また同期の社会消費財小売総額の増加率は9.5%に達し、固定資産投資は6.1%増加した。
同報告は、「下半期のマクロ政策は経済の下方圧力に積極的に対応し、デレバレッジがもたらす経済成長ペースの予想を上回る低下のリスクを慎重に予防しなければならないとともに、経済に内在する成長の原動力をかき立てて、経済が長期的で持続可能な発展と高い品質の発展を達成するよう促進しなければならない」との見方を示した。
同報告は、「政府は引き続き『穏やかでニュートラル』な金融政策を実施して、経済の下方圧力を軽減するとともに、『デレバレッジ』のために良好なマクロ環境を創出するべき」と提起する。
陳副院長は、「総合的な需要こそが未来の一定期間内の経済運営を決定づける核心的要素だ。内需拡大のカギは個人消費ニーズの拡大だが、民間部門を通じてレバレッジの実現を加速してはならず、社会保障の充実と個人所得の増加といった方法によって個人の消費ニーズを発揮させなければならない」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年6月26日
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