税関総署のサイトが20日に伝えたところによると、中国では国民の生活水準が持続的に向上するのにともなって、輸入食品のニーズが年々増加し、現在は数量が急速に増加し、輸入源が豊富になり多様化するといった特徴をみせるという。データによれば、昨年の食品輸入額は582億8千万ドル(110.9円)に達し、前年比25%増加した。過去約5年間の食品輸入額の年平均増加率は5.7%だった。「北京商報」が伝えた。
輸入減をみると、昨年は世界187ヶ国・地域から、142万9千ロット(前年比7.9%増加)、5348万1千トン(同36.5%増)582億8千万ドル(同25%増)の食品を輸入した。輸入源の国・地域別上位10位には、欧州連合(EU)、米国、ニュージーランド、インドネシア、カナダ、オーストラリア、ブラジル、マレーシア、ロシア、ベトナムが並び、合計輸入額は440億3千万ドルに達して、食品輸入額全体の75.5%を占めた。
注目されるのは、昨年には米国からの食品輸入の金額とロット数がともに増加したことだ。データをみると、輸入額は52億9千万ドル、ロット数は9万1千ロットに達し、16年の50億5千万ドル、8万6千ロットより増加した。これについて北京大学経済学院の曹和平教授は取材に答える中で、「中米の貿易摩擦がエスカレートするのにともない、中国は米国からの農産品を含む輸入品340億ドル分に追加関税を課し、米国からの輸入食品価格が上昇しているため、中国の消費者は代わりの商品を探している。今後は米国産食品の対中輸出の増加率は低下していくだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年7月23日
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