酷暑シーズンの室内の高温はヒトの認知機能に影響を及ぼすことが、米国の最新研究から明らかになった。中国婦女報が伝えた。
米ハーバード大学T.H. Chan 公衆衛生大学院の研究チームの報告によると、研究チームは2016年夏、ボストンに住む年齢20歳前後の健康な若者44人を対象として、12日間連続でフィールド追跡調査を実施した。研究チームは学生寮に測定器具を配置し、室内の温度や湿度などのパラメーターを計測すると同時に、ウェアブル設備によって被験者の身体活動や睡眠モデルを観測した。調査期間中、前半5日間は夏の正常な気温だったが、続く5日間は熱波が訪れ、最後の2日間は比較的爽やかな気温だった。学生たちは、毎朝目覚めるとすぐに、スマホによる2項目の認知能力テストを受けた。その結果、熱波が襲来した5日間は、エアコンの効いた学生寮で生活していた学生24人より、エアコンのない寮で暮らしていた20人の学生の方が、認知テストの成績は総じて低かった。研究チームは、「これは、夏に熱波が襲来したとき、室内の温度がヒトの認知能力に影響を及ぼす事実を如実に示している」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年7月25日
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