スペインのバルセロナ・グローバル・ヘルス研究所の研究によると、夕食を早めに食べると乳がんと前立腺がんのリスクが低下するという。具体的には、午後9時以前、または就寝2時間前までに夕食を食べる人は、午後10時以降、または就寝直前に夕食を食べる人に比べて、乳がんと前立腺がんの罹患リスクが20%低い。 新華社が報じた。
研究者の論文は最新の「International Journal of Cancer」に掲載されている。同研究では、スペイン各地の乳がん患者・前立腺がん患者合わせて1826人と、この2つのがんを患ったことがない2193人を対象に、食事の時間、食習慣、睡眠の習慣、健康維持対策などを比較したところ、食習慣や睡眠の習慣などの要素を考慮したとしても、食事をする時間と乳がん・前立腺がんの罹患リスクには明らかな関係性があることが分かった。がん患者は、夕食を食べる時間が遅いか、寝る前におやつを食べるなど、深夜に何かを食べている傾向が確認された。
論文の筆頭著者は、「当研究は、早めに夕食を摂ることが、がんの罹患リスク低下につながることを示している。そのような関連性は、遅い時間に食事をすると、減速し睡眠の準備に入るべきであるはずの体の消化システムの運行が加速することと関係があるのかもしれない」と分析する。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年7月26日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn