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中日合作長編アニメ映画「肆式青春(詩季織々)」鑑賞会イベント 北京

人民網日本語版 2018年08月10日15:51

李豪凌監督と川口典孝社長。

在中国日本大使館でこのほど中日合作長編アニメ映画「肆式青春」(日本語タイトル「詩季織々」)と大使館が共同で中日文化交流映画鑑賞会を北京で行い、同作品の李豪凌・総監督、アニメ製作会社「コミックス・ウェーブ・フィルム」の川口典孝社長、在中国日本大使館の福田高幹文化参事官、林田雄亮文化部書記官らが出席した。また、中国映画資料館を企画した映画評論家の沙丹氏も特別ゲストとして出席。アニメ製作会社・絵夢動画の創始者・李豪凌(リ・ハオリン)監督、叫獣易小星(ジャオショウイーシアオシン)監督、長年にわたり新海誠監督作品に参加し、CG チーフとして活躍する竹内良貴監督の3人が共同で監督を務めた同作品は、今月4日に中国と日本で同時公開された。北京青年網が報じた。

中国と日本のチームが力を合わせて製作した過程のエピソードを紹介

「詩季織々」は、「君の名は。」で知られる「コミックス・ウェーブ・フィルム」がアニメーション製作を行い、中国の物語を日本企業が製作するという中国アニメの新しいスタイルが採用されている。李監督はアニメ業界ですでに名声を誇り、絵夢動画の創始者ということもあり豊かな経験を積んでいる。絵夢動画の作品としては、初めて映画館で公開されることになる同作品を、「コミックス・ウェーブ・フィルム」と提携して製作することにした理由について、李監督は、「より美しい技術や映像を使って、中国の風土や人情を表現し、世界の人々に見てもらいたかった。日本アニメと中国文化がコラボすることで、世界の人々が一層受け入れやすくなり、グローバル化されたアニメ映画と認めてもらいやすくなるから」と説明した。川口社長も、李監督がアニメを通して時代の変遷を記録したいという思いに感動したという。

苦労もあった製作について、李監督は日本の製作チームの真剣な姿勢を称賛し、「チームのメンバー全員が中国のたくさんの都市に足を運んで取材した。そうすることで、各シーンの再現度を高めることができた。また、本場のビーフン料理の味を知るために、1日に30-40杯も食べた」と語った。共同製作するうえで苦労したことを尋ねられた川口社長は、「日中双方のやり方には違いがある。日本は全てのことを計画的に進める。まず、脚本を書き、ストーリーの繋がり全てを確認してから、製作を始める。しかし、李監督は全く異なり、まずやってみて、後から少しずつ改善していくというスタイル。違いを知り、双方が考えを改め、2回目に会った時はほぼすんなりいったし、互いに理解し合うこともできた」と説明した。

日本人も親近感を感じる「詩季織々」 、中国人の目頭を熱くする「方言」

中日合作アニメ映画の同作品は、中国と日本で同時公開され、両国の国民にとって得難い体験となっている。福田文化参事官は、同作品を高く評価し、「私は中国で6年間勤務していることもあり、今日スクリーンで見た風景やシーンも中国で見たことがあるものばかりだったが、とても新鮮な気持ちで見ることができた。それは、日本の製作会社がアニメーション製作を行っため、日本式の美的感覚による映像で、とても親近感を覚えたからだと思う。日本人にもこの作品を気に入ってもらえると信じている」と語った。

福田文化参事官からの高い評価に、李監督は、「『詩季織々』は4日に公開されたばかりなのに、日本で予想を超える好評を博した。私の会社も、日本で様々なアニメを放送するなどの試みを、2年以上行っている。そんな中、これまでで最も好評を博しているのが『詩季織々』だ」と語った。日本で好評を博しているのと同じく、同イベントで「詩季織々」を見た観客からも絶賛する声が上がっており、ある観客は、「方言が使われているのがサプライズだった。実家を離れて奮闘する私は、聴き慣れた故郷の方言を聞いた瞬間、目頭が熱くなった」と話した。

上海絵界文化伝播有限公司、伊犁卓然影業有限公司、bilibili、コミックス・ウェーブ・フィルム、北京集拾文化伝媒有限公司が共同で製作した「詩季織々」は現在、中国全土で大ヒット上映中だ。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年8月10日

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