今月11日にロシア・ウラジオストクで開幕する第4回東方経済フォーラムのビジネスプログラムと会議のテーマが同フォーラム公式サイトで発表された。人民網が伝えた。
現時点で、ビジネスプログラムとして、 グループ会議やビジネス対話、円卓会議など約50イベントが計画されており、これまで通りロシア連邦のウラジミール・プーチン大統領が参加する全体会議がメインイベントとなる。今年のタイトルは「極東:拡大する可能性の範囲」だ。
大統領のアドバイザーであるAnton Kobyakov氏は、「このタイトルは、私たちの同フォーラムに対する期待を反映している。前回の同フォーラムでは、契約調印や合意の面で卓越した成果を収めた。今年の同フォーラムの成果を通して、ロシアは外国の投資家や企業の代表、政府機関と新たな深い関係を築くことができると信じている。特に、フォーラムの参加者の国や地域は年々拡大している」と期待感を示す。
今年のフォーラムには以下の4つのテーマがある。
1.「投資家支援制度:次の歩み」:優先的社会経済発展区域(TOR)やウラジオストク自由港制度などの投資奨励策や投資家保護策、中小企業支援やハイテクプロジェクト、ルースキー島に極東でロシア初となるオフショア金融センター創設の可能性、ロシア極東連邦構成体の投資環境向上などについて話し合われる。
2. 「極東の産業優先分野」:ロシア極東の主力産業である木材加工、農業、漁業、石油・天然ガス加工、観光、港湾インフラ開発、鉱物資源採掘・加工、地質探査など、極東の今後の経済成長の基礎となる分野の工業発展に関する問題について話し合われる。
3. 「グローバルの極東:国際協力プロジェクト」:ロシア極東と周辺諸国との経済協力の将来性、アジア太平洋地域とロシア極東の輸送路開発の重要性、ウラジオストクでの国際医療クラスターの創設、 APRの一体化とエネルギー協力、世界海洋資源の開発などについて話し合われる。その他、テレビ討論やヴァルダイ・クラブの「新たな地政学とアジアの政治、経済:ロシアのチャンス」と題した会議も行われる。
4.「人々の生活条件の創出」:人口問題、医療・保健、文化、教育、科学、住環境、極東都市の都市環境、労働市場改善の見通し、移住促進政策「極東の1ヘクタール」を通して推進する土地開発措置、社会サービス人材への資金提供、平均寿命向上、文化機構の地域発展における役割などについて話し合われる。
今回もロシアと外国の企業関係者が参加するビジネス対話が実施される。内訳はロシア-中国、ロシア-インド、ロシア-韓国、ロシア-日本、ロシア-東南アジア諸国連合(ASEAN)、ロシア-中東、ロシア-欧州となっている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月6日
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