bilibili(ビリビリ)より
そうしたストーリーが展開する漫画「はたらく細胞」はある「偶然」から誕生している。それは清水茜の妹が学校の授業で細胞のことを習っている時に、「これ(細胞)をマンガにして覚えたいから、読み切りを1本書いてほしい」と頼んできたことがきっかけだったといい、まさに姉の妹に対する「愛の産物」がこの作品を生んだということになる。また同作品は細胞を擬人化しているが、その手法について清水茜は2006年に冥王星が太陽系の惑星から外された際、それをなんだか不憫だと感じ、惑星を擬人化してキャラクターにした漫画を描いた経験を活かしているという。
こうして清水茜は妹のアイデアを採用し、いろいろ調べながら、ストーリーを考え、細胞をキャラクター化したおもしろい漫画を仕上げていった。
近年、科学普及漫画では「擬人化」という手法がよく用いられている。例えば漫画「宝石の国」では、知恵や感情を持つ宝石が登場し、アニメ映画「インサイドアウト」の主役は人の5種類の感情を擬人化しており、アニメ「バクテリアウォーズ」は善玉細胞と悪玉細胞による壮絶な全面抗争を描いている。「はたらく細胞」もただ単に面白さのみを追求するのではなく、きちんとした科学的知識を基に描かれている。
清水茜は取材に対し、「作品で題材にする怪我や病気は年齢や性別が特定されないものを中心に描いている」と話す。どの「戦い」も誰にでも起こりうるものであり、誰もが共感できる内容になっているのだ。
そして戦いが終わると、毎回小さな「血小板」が現れ、戦場をきれいにしてくれる。実際の血小板の大きさもわずか1-4マイクロメートルだが、「はたらく細胞」でも幼い子供の姿をしたキャラクターとなっており、集団になって血栓を作り傷口を塞ぐ。
落ち込んだり、元気が出ない時には、体の中で頑張っているこうした細胞たちを思い出してみよう。細胞たちは体の中や血管の中で、年中無休で働いており、私たちの命を支えてくれている。細胞たちは、自分の功績をひけらかすこともなく、働き続けてくれているのだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2018 年9月7日
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