インターネットの通信速度が最高で30メガビット毎秒(Mbps)になる相対的に高速の無料ネット接続方法が、来年には航空機100機以上で利用できるようになる見込みだ。開催中のアジア最大規模の通信産業展示会「中国国際情報通信展覧会」(PTエキスポ)で、2大通信キャリアの中国移動(チャイナモバイル)と中国電信(チャイナテレコム)がそれぞれ発表した空中通信技術「機内インターネット」(飛聯網)が登場している。「北京日報」が伝えた。
中国移動政企客戸分公司の製品担当マネージャー・党瑞華さんは、「中国移動の機内インターネット通信速度は30Mbpsに達する。現在、北京や成都などの中国国際航空の一部路線でテストを始めており、2019年の半ばには、少なくとも飛行機100機でこのサービスを提供することになる」と述べた。
中国民用航空局の計画では、20年には国内主要路線を運航する航空機の60%でインターネットに接続し、22年には同路線の全ての航空機で全面的にインターネットに接続する見込みだ。
党マネージャーの説明によると、「中国移動が採用したのは空中と地上との接続方式で、機体の下部に信号受信機を取り付け、地上の基地局から送られた電波を直接キャッチする」という。
中国電信のペースはさらに速く、すでに中国東方航空、中国南方航空、国際航空の国内航空各社の110機以上で「機内インターネット」を実現した。中国電信の接続方式は中国移動と異なり、現在は主に衛星を通じた空中と空中との接続方式を利用している。
両キャリアの接続方式にはそれぞれ一長一短がある。中国移動は速度は速いが、海上を運航する国際路線の航空機ではこの方式は使えない。中国電信の方式はグローバルネットワークに対応し、すでに海外の航空会社の航空機にサービスを提供しているが、中国移動の方式に比べて速度がやや遅い。
両キャリアともしばらくはこのサービスを無料で提供するとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年9月28日
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