かつては人気を誇った観光地の台湾地区・日月潭(資料提供:台湾「中時電子報」) |
台湾地区の日月潭景勝地管理処の統計データによると、今年上半期に同景勝地を訪れた観光客は延べ298万人、前年同期比延べ30万人あまり減少した。台湾財訊伝媒の謝金河・董事長はこれに対し、「日月潭が、以前のように、大陸部の観光客が殺到するような状況に戻ることは極めて難しいが、観光地としてのスタンスを立て直すのに、今は良いチャンスかもしれない。『北海道阿寒湖をモデルにした観光クオリティの向上』、『商店で販売する土産品の多様化』、『湖畔の遊歩道の整備』をモデルチェンジの3本柱としたい」とコメントした。台湾「中時電子報」の報道を引用して中国新聞網が伝えた。
謝董事長が2017年に友人数名と北海道を訪れた際、ホテルの客室からは阿寒湖の風景が広がっていた。彼は、「阿寒湖と日月潭は少し似た風情がある。阿寒湖を訪れる観光客のほとんどが、ここで静かでのんびりした時間を味わっている」と、深い印象を受けたという。
謝董事長は、「これまで、大陸部の観光客は、朝早く観光バスで日月潭景勝地の駐車場に詰めかけ、埠頭から観光客で満杯の遊覧船に乗り、船上で先を争うように写真を撮るだけだった」と強調した。
今では、このような光景は全く見られなくなり、シーンとした静けさだけが残されている。日月潭は、観光地としての新たなスタンスを築かなければならなくなっている。
謝董事長は、「日月潭は阿寒湖をモデルにすることができる。サービスの方向性をより鋭く定め、商店で扱う商品をよりバラエティに富んだものとし、湖畔の歩道をさらに整備する必要がある。観光客がここで、静けさや快適性を十分に堪能できれば、日月潭はより味わい深い観光地となるだろう」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年10月16日
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