アカデミー賞の公式サイトによると、姜文監督の「邪不圧正(Hidden Man)」が中国大陸部代表作品として「外国語映画賞」にエントリーされた。その他、香港地区からは「紅海行動(OPERATION RED SEA))」が、台湾地区からは「大仏普拉斯(The Great Buddha+)」がエントリーされている。広州日報が報じた。
姜文監督が彭于晏(エディ・ポン)、廖凡(リャオ・ファン)、許晴(シュイ・チン)、周韵(チョウ・ユン)らと共に主演も務める「邪不圧正」は中国で7月13日に公開され、興行収入は累計5億8300万元(1元は約16.17円)に達し、ネット上での評価は7.2ポイントとなっている。小説家・張北海の小説「侠隠」を映画化した同作品は、「七七事変(盧溝橋事件)」が起きた1937年初めに、仲間の裏切りを目撃し、米国から帰国したスパイ・李天然が、祖国が危機に瀕し、陰謀も存在する時代のうねりの中で、復讐を果たすために戦うストーリーとなっている。
1947年にアカデミー賞に外国語映画賞が設置されてから、中国語映画としては、91年「菊豆(Ju Dou)」、92年「大紅灯籠高高挂(Raise the red lantern)」、94年「さらば、わが愛(覇王別姫)」、94年「喜宴(Hsi yen、The Wedding Banquet)」、95年「恋人たちの食卓(飲食男女)」、2001年「グリーン・デスティニー(臥虎蔵龍)」、03年「HERO(英雄)」の7作品がノミネートされてきた。そのうち「グリーン・デスティニー」は「外国語映画賞」を見事受賞し、中国語作品では唯一同賞を受賞した作品となっている。
「邪不圧正」がアカデミー賞にエントリーされるというニュースは、ネット上でも大きな話題となり、人気検索ワードにもなった。多くのネットユーザーは、「映画では北平(北京の旧称)の様子が描かれており、国外の審査員の興味を引くだろう」、「姜文監督は、国際的にも高い知名度と影響力を誇る中華圏映画監督の一人で、それが必ず加点材料になるだろう」など、エントリーを歓迎するコメントを寄せている。
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