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「教育の情報化」進み、西部農村児童の「訛った英語」に改善

人民網日本語版 2018年10月15日16:27

陝西省宝鶏市鳳翔県競存中学2年生の張安琪さんは、英語の授業でヘッドホンを着用し、「Let’s go find their tradition….(彼らの伝統を探求しよう)」と、映画「アナと雪の女王」に出てくるセリフを、大きな声で音読していた。手にしているタブレットPCには、セリフと同じ映画のシーンが流れている。張さんに英語を教えている張玲先生は、「クラスの生徒たちが、授業中にこのような先進的な教学設備を活用できるようになり、大都市で学ぶ学生と同じようにこんなに流暢に英語を音読できるようになるとは、以前は想像もできなかった」と話す。新華社が伝えた。

中国西部の多くの地域では、教師の資質とレベルの低さと教学設備の少なさから、その英語レベルが劣っており、正しい発音をマスターすることができない学生がかなり多かった。一部の地域では、訛りがかなりひどい英語しか話せないという始末だった。だが、ネットワーク技術が普及するにつれて、多くの地方で、「インターネット+教育」という貧困者支援モデルの採用が積極的に模索されるようになり、子供たちは、モバイル端末やPCを通じて新たな知識を得て、発達地域と同じように質の高い教学資源を利用できるようになり、それによって彼らの英語レベルも着実に向上している。

張さんの英語の発音は、今こそとても標準に近づいているものの、彼女は、「1年前は、自分も含めクラスメートたちの英語の発音レベルはみんな大したことなく、話すスピードやイントネーションに問題があっただけではなく、発音にもきつい訛りがあった」と話す。

張玲先生は、「もともとは英語の授業で、生徒たちが積極的に話すことはなかった。なぜなら皆自分の発音に自信がなかったから。そのため書けるし、読めるが話せない英語で、発音練習しなければしないほどますます英語を話すことが出来なくなってしまい、それが、英語学習に対する生徒たちの興味にまで悪影響を及ぼしていた」という。

現地の教育当局は、今から1年前、ある企業の支援を受けて、鳳翔県競存中学や紙坊中学などの学校に対して、電子教学設備を無償で提供し、「インターネット+英語」のオンライン・スマート授業を開講した。張さんやクラスメートは、毎日タブレットPCを使って、学習用ソフトを無料で利用することが可能となり、有名教師の公開授業を視聴し、興味深い方法で英単語を覚えることが可能となった。さらには、英語の映画の吹き替えなどさまざまな方法で、発音を段階的に矯正し、英語レベルを高めることができた。

中国国家教育部(省)は今年4月、中国「教育の情報化2.0行動計画」を発表し、教育の情報化を通じて、教育の貧困者支援・スマート化支援事業を積極的に展開して、「インターネット+」と貧困脱却の深いレベルでの融合を推し進め、教育の貧困者支援と教育のバランスの取れた発展を後押しする上で教育の情報化という手段を十分に活用し、都市・農村教育の一体化発展を促進するよう求めた。

12日、希望プロジェクト「比翼行動」教育の情報化・公益プロジェクト寄贈オープニングセレモニーが陝西省宝鶏市鳳翔県で行われた。同公益プロジェクトが創設されて以来、実施に至ったのは、今回が初めてのことで、今後3年間で陝西省西安市周至県や宝鶏市鳳翔県など11県(区)に対し、現金計4200万元(約6億8千万円)および教育の情報化のための設備が寄贈される。

陝西省宝鶏市鳳翔県スポーツ局基礎教育担当の趙永鋒氏は、「これまで長い間、西部地区と東部沿岸など発達地区との教育レベルには、かなり大きな格差が存在していた。特に、英語教育においては、西部地区の資源の乏しさが顕著だった。今回のプロジェクト実施後は、学生が、新たな知識や新たな思想、そして新たな学習方法を身に着ける上で、非常に有益となるだろう」とコメントした。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年10月15日

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