体の回復には心理的支えが必要
南京心理的危機介入センターの張純主任は取材に対して、「微博を利用した『おくりびと』を軽視してはならない。彼らがしているのは、大切な人を亡くし、落胆し、心を痛めているにもかかわらず、その思いを託す場を持たない人々に提供されている心理的サービス。心理カウンセリングの分野では、悲しみに暮れる人を慰める役割にあたる」と説明する。
これは特殊な心理的サービスだ。微博を利用した「おくりびと」は、当事者に自分の心の苦しみを吐き出し、自分らしさを取り戻し、家族愛を知り、大切にすることを学ぶ場を提供していると言える。そして、「おくりびと」と、たくさん寄せられるコメントの助けとサポートを受けることで、新しい生活を始めることができるのだ。
ただ、張主任は、「微博を利用した『おくりびと』のほとんどはボランティアで、なかにはやる気はあるものの、経験不足な人もいる。経験不足や言葉の使い方の誤り、関連知識の不足などが原因で、人生で最も悲しい経験をした人を助けたいと思いながら、逆に傷つけてしまったり、助けるどころか、誤解を招いてしまうこともある」と注意を呼び掛ける。
そして、「慰めを必要とする悲しみに暮れた人は多く、そのような需要を満たすことができる専門家が不足している。一般的なカウンセラーは、悲しみに暮れた人を慰めることを、自ら専門にするというケースは少ない。民政当局がその点を重視することを願っている。悲しみに暮れる人を慰めることを、心理的救済手段として、民政サービスの範囲に盛り込むことができれば、国にとっても国民にとっても、調和のとれた社会にとってもいいこと」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年10月25日
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