李総理と各国首脳(新華社・張領記者撮影)
李克強総理総理は14日午前、サンテック・シンガポール国際会議展示センターで第21回ASEANプラス1(中国)首脳会議ならびに中国ASEAN戦略的パートナーシップ構築15周年記念サミットに出席した。ASEAN10カ国の首脳が出席し、李総理とシンガポールのリー・シェンロン首相が共同議長を務めた。
李総理は「過去15年、国際・地域情勢に深く複雑な変化が生じる中、アジア諸国は全体的な平和・安定という良い情勢を保ち、急速な発展という上昇の勢いを呈した。この間、中国ASEAN関係も非凡な道程を歩み、包括的、多層的、広範囲な協力を繰り広げ、戦略的含意を豊かにし続け、互恵・ウィンウィンの新しい局面を切り開き、地域の発展・繁栄を促進してきた。われわれは途上国間で最大の自由貿易圏を構築し、高度化させ、貿易・投資水準を高め続けてきた。われわれは意見の相違を適切に処理する模範を築き、南中国海における関係国の行動宣言(DOC)を全面的かつ有効に実行に移し、南中国海情勢の安定を維持してきた。『南中国海における行動規範(COC)』協議は重要な進展を遂げ、各国は一本化した協議文書案を共同でまとめたうえ、2019年中に第1回審議を完了することで合意した。中国側はASEAN諸国と共に努力して、協議による一致を基礎に、今後3年内のCOC協議妥結を目指したい。域外国が域内国の意向を尊重することを希望する。域内国には南中国海の平和・安定を共同で維持する知恵があると信じる」と述べた。
「中国とASEANは常に相互尊重と『小異を残して大同につく』を堅持し、開放・協力・共同発展を堅持し、相互包摂・学習・参考を堅持している。中国側はASEAN共同体の構築を断固として支持し、地域協力におけるASEANの中心的地位を断固として支持する。現在の情勢の下、中国とASEANは包括的協力を深め、連携して、より高水準の戦略的パートナーシップを築き、より緊密な中国ASEAN運命共同体を構築するべきだ」と強調した。
ASEAN各国首脳は「ASEANと中国の戦略的パートナーシップ構築から今年で15年であり、今回の会議には節目の意義がある。ASEANは中国と力強い互恵協力関係にあり、上層部往来が活発で、経済的結びつきが強く、人的交流が緊密で、質量共に高めてきた。ASEANにとって中国は9年連続で最大の貿易パートナーであり、双方は貿易と投資の自由化及び円滑化を推進し続け、水準と質の高いRCEPの速やかな妥結に尽力している。双方は政治的相互信頼を増進し続けており、第1回海上合同演習を実施し、一本化したCOC協議文書を発表した。COC交渉で速やかに妥結し、意見の相違を適切にコントロールし、海上実務協力を拡大し、南中国海地域の平和・安定を促進したい。双方は多国間主義と自由貿易の維持の面で利益を共有する。ASEANは自らの発展戦略を中国側の『一帯一路』構想と連携させ、新たな協力分野を開拓・拡大し続け、東アジア共同体の構築と地域経済統合のプロセスを促進したい」と述べた。
会議は「中国ASEAN戦略的パートナーシップビジョン2030」を採択し、科学技術革新協力共同声明を発表し、2019年をメディア交流年とすることを宣言した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月15日
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