中国国家統計局がこのほど発表したデータによると、今年10月には全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の生産額が確定値で前年同期比5.9%増加し、全国の消費者物価指数(CPI)は同2.5%増加し、輸出入額は2兆7478億元(1元は約16.3円)に上って同22.9%増加した。経済運営は全体として安定し、安定の中で成長し、国民経済が長期的に好転する流れは変わらなかった。人民日報海外版が伝えた。
生産と需要が全体的に安定していた。10月の工業生産額は同5.9%増加し、サービス業生産指数は同7.2%上昇し、工業もサービス産業も1〜10月の累計増加率は1〜9月の水準を維持した。インフラ投資の増加率が低水準ながら小幅に回復し、1〜10月には同3.7%増加して、今年初めての増加となった。
雇用と物価の状況も安定していた。雇用をみると、10月の全国都市部の調査失業率は4.9%で、前月の水準を維持した。物価をみると、10月のCPIは同2.5%上昇し、上昇率は前月の水準を維持した。生産者物価指数(PPI)は同3.3%上昇で、前月を0.3ポイント下回った。物価変動には需給が基本的に安定し、バランスが取れていた状態が反映されている。
輸出入の伸びが引き続き加速した。10月の輸出入額は2兆7478億元で同22.9%増加し、増加率は前月を5.7ポイント上回った。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2336億元の黒字で、黒字額は前年同月より5.0%縮小した。
国家統計局の劉愛華報道官は、「現在のデータをみると、対外貿易、外資、雇用、物価などの指標がいずれも安定しており、中米経済摩擦が経済全体に与える影響は限定的だということがわかる。今後の動向については、物価の安定を支える要因がたくさんあるといえる。ブタ肉価格は4ヶ月連続で下落幅が縮小し、現在は1.3%の値下がりとなっている。豚コレラの発生、冬の肉類のニーズ上昇といった価格を押し上げる要因の影響はあるが、現在のブタ肉価格は累計9.4%値下がりしており、こうした状況の中での価格上昇は回復的な上昇だといえる。現在、食糧・食用油の価格は安定し、食糧生産は好調で、今後のCPIの安定維持に向けた着実な基礎になる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月15日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn