北京西駅に止まっている長沙に向かう復興号G83便の車両内に、宅配便の荷物が入ったブルーのケースを積み込み込む職員ら。(撮影・和冠欣) |
今月10日午前7時50分、北京西駅の15番線に、湖南省の長沙南駅に向かう高速鉄道車両「復興号」G83便が普段通り、旅客の乗車を待っていた。しかし、いつもとは違い、2号列車のドア前には、ブルーのプラスチックケースが整然と並べられており、蛍光色のチョッキを着た職員がそれを車内へと運び込んでいた。車内に入ってみると、二等席のイスが全て取り除かれ、貨物車両になっていた。北京日報が報じた。
実はこれは、「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」により、宅配荷物の数がここ数日激増したことをうけて、高速列車が高速貨物列車へと「変身」を遂げたのだ。このような対策は北京では初めのこととなる。約5時間後、G83便は長沙南駅に到着した。10日から20日までの10日間、北京と湖南省をつなぐ「復興号」G83/506便は、毎日両地を往復する。中国鉄道部傘下の輸送会社「中鉄快運」の業務部の王洪光部長によると、毎日午前8時55分に北京西駅を出発し、午後2時38分に長沙に到着する。そして、荷物の積み卸しをして、また、午後3時5分に長沙から出発して、午後10時3分に北京西駅に到着する。つまり、この10日間、高速貨物列車は毎日、13時間で北京と湖南省を往復することになる。
高速列車を貨物専用列車として活用するというのは北京では初めてのことで、「復興号」が運行し始めて、車両が「貨物専用」に変えられたのも初めてのことだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年11月12日
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