中国国家スパコン天津センターが15日に開催したスパコン発展フォーラムへの取材によると、同センターに設置されている中国初のペタFLOPS級スーパーコンピューター「天河1号」は、国家重大プロジェクトを累計で1600件以上サポートしており、中国の科学技術革新を支える強力な道具になっている。新華社が伝えた。
改革開放から40年の間に、中国は初の毎秒1億回の演算能力を持つ「銀河−Ⅰ」を開発し、天河1号で世界一に輝き、天河2号で六連覇を果たした。中国のスパコンは「追走」から「リード」に変わった。
天河1号は広くサービスを提供している。先端装備の分野では、海洋設備や無人機などのデータシミュレーションをサポートしている。バイオ医薬分野では、インスリンなどの独自の知的財産権を持つ新薬の研究開発をサポートし、重大な進展を実現した。新材料開発分野では200以上の新材料科学研究チームをサポートし、ナノ、蓄エネ、超伝導などのコンピュータシミュレーションを行った。中国石油天然気集団東方物探研究開発センターの陳継紅上級エンジニアは「天河プラットフォームに基づき、国産高性能探査データ処理ソフトシステムを支えとし、力強く探査を展開し国家エネルギー安全を保障した」と述べた。
同センター応用研究開発部の孟祥飛部長は「天河1号がサポートしてきた国家科学技術重大特別プロジェクト、国家重点研究開発計画などの重大プロジェクトは累計1600件以上にのぼり、国家級、省・部級奨励成果などを2000件以上取得した。天河1号により構築した石油ガス探査、工業デザインとシミュレーションなどの10数の専門的なプラットフォームは、一定規模以上企業(年売上高2000万元以上の企業)200社近くに高品質革新サービスを提供した。関連経済効果は100億元(1元は約16.4円)近くにのぼる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年12月17日
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