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今も色褪せないトトロ人気、「作品をビジネスにしない」宮崎駿の魅力

人民網日本語版 2018年12月20日14:31

宮崎駿監督の名作アニメーション映画「となりのトトロ」は、中国でも高い人気を誇っているが、これまで映画館で正式に公開されたことはなかった。しかし日本で1988年に公開されてから30年経った今年の12月14日、ついに「となりのトトロ」のデジタル・リマスター版が中国で公開された。公開から4日間で、興行収入は9400万元(1元は約16.4円)に達し、1億元の大台突破も目前に迫っている。今年再上映された映画では、最もヒットした作品となっている。

超大ヒット作である「となりのトトロ」は、中国でもおなじみの作品だが、これまでは正式に公開されたことがなかった。今回公開となり、多くの人が「子供の頃映画館で見ることができなかった作品をぜひ見たい」という思いを胸に映画館で同作品を見ている。

「子供のころから大人になるまでずっと見ていたアニメーション映画を、映画館で見れる日が来るなんて」、「いろんな思いがこみ上げてくる。『となりのトトロ』をついに映画館で見ることができた」、「見たことはあるけど、映画館で見るとやっぱり違う。本当に癒される」。SNSでは、ネットユーザーらが、映画チケットの画像をアップしたり、感想を書き込んだりして、「となりのトトロ」を愛する気持ちを表現している。ネット上でも「となりのトトロ」の動画は無数にあり、多くの人がさまざまなルートで、ピュアな気持ちにさせてくれるこの作品を鑑賞したことがあるにもかかわらず、映画館で公開されるとなると、多くのアニメファンや映画ファンが必ず見ておきたいと、足を運んでいる。

子供を連れて「となりのトトロ」を映画館で見に行く夫婦がたくさんおり、そのような「親子」が興行収入に大きく寄与している。北京の映画館・広安門影院の張淼マーケットマネージャーは、「16日午後2時スタートの『となりのトトロ』を見に来たのは、ほとんどが『親子』連れ。同作品の当館の座席占有率は80-85%となっているため、現在の勢いからすると、数日後には上映回数を増やす可能性もある」とし、「上映中のアニメーション映画『グリンチ』も『となりのトトロ』も、大人・子供問わずに楽しめるファミリーアニメであるとはいえ、『となりのトトロ』のほうが知名度が高く、超大ヒット作品と言える。それに、アジアの作品で、その人気はドラえもんに匹敵する。子供は親に連れられて映画館に来るもので、その親は、必ず名作の『となりのトトロ』を選ぶ。大人も楽しめるため、『となりのトトロ』なら親も子供も満足できる」と分析する。

映画専門サイト「猫眼」の統計によると、「となりのトトロ」は、スクリーン占有率や座席占有率、興行収入などで、上映中の映画の中では、ハリウッド大作「アクアマン」に次ぐ2位となっている。「猫眼」は「となりのトトロ」の興行収入は最終的に1億8000万元に達すると予想している。

宮崎監督やスタジオジブリにとって、「となりのトトロ」はトレードマーク的存在だ。

宮崎監督の初期の作品の多くは人気となっても、興行収入が伸びないということが多かった。「となりのトトロ」も日本で公開された際、興行収入が予想ほど伸びず、スタジオジプリは苦境に立たされた。その時は、鈴木敏夫社長が、となりのトトロの関連グッズや一連のビジネスモデルを開発し、苦境を乗り越え、それらによる収入があったため、その後もアニメを制作することができた。


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