中国気象局は22日、記者会見を開き、「2018年中国気候公報」や「2017年中国温室効果ガス公報」に関する情報を発表した。人民日報が報じた。
「2018年中国気候公報」によると、18年、中国の気候は全体的にみると正常だったものの、気温はやや高めで、降水量は多めだった。また、台風や低温・凍霜害などによる損失は多かったものの、豪雨や洪水、干ばつ、活発な対流活動、砂あらしなどの災害は少なかった。過去5年と比べると、農作物の被害面積、死者・行方不明者、直接経済損失なども目に見えて少なかった。
中国国家気候センターの張強・副センター長によると、18年、全国の平均気温(10.1度)は、例年より0.5度高く、春・夏の気温は過去最高だった。秋・冬の気温は例年とほぼ同じだった。高温だった日数は多く、東北や中東部の地域で、特に高温が際立った。また全国の平均降水量は673.8ミリで、例年より7%多かった。全国の年間降水資源総量は6兆3937億立方メートルで、例年より4174億立方メートル多かった。水には恵まれた年となり、黒竜江省や四川省、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区は特に降水量が多かった。
昨年の全国の平均気温は例年より目立って高く、低温・凍霜害、雪害などによる損失も深刻だったのはなぜなのかという問いに対し、張センター長は、「温暖化が進むにつれ、低温・凍霜害は減っている。18年、中国の低温・凍霜害はここ数年の中では多いほうだったが、年によってそれは変動するものだ。温暖化が進んでも、寒波や急激な気温の低下などはある。しかし、そのような状況になっても、短期的になり、回数も減っている」と説明した。
中国気象局気象探測センターのチーフエンジニア・梁海河氏によると、「17年中国温室効果ガス公報」が先ごろ発表された。その内容は、世界気象機関 (WMO)が発表している公報と同じく、世界や中国の二酸化炭素などの温室効果ガス濃度が上昇の一途をたどっていることを示している。
人工衛星によるリモートセンシングによると、17年、世界と中国の陸地の平均二酸化炭素濃度は16年に比べて、2.2ppmと2.6ppm増え、過去8年の世界と中国の年間平均絶対増加ペースとほぼ同じだった。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年1月23日
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