春節(旧正月、今年は2月5日)を目前に控え、中国各地の人々の間では「何を食べて春節を過ごすか」がホットな話題となっている。消費ニーズが多元化し、高品質のものが好まれるようになっている今、人気グルメにも新たな変化が見られる。新華社が報じた。
口コミ投稿サイト・美団点評が最近発表した「正月料理マップ」のビッグデータによると、それぞれの地域の伝統の正月料理が各地で依然として一番人気となっている。また、一部の正月料理は、地域の枠を超えて、他の都市の食卓にも並ぶようになっている。
ビッグデータによると、華北地区で最も人気の正月料理は餃子だ。一方、華南地区で最も人気の正月料理は、100年以上の歴史を誇る盆菜(大きな食器に、煮物などを盛り合わせる料理)となる。華東地区を見ると、一番人気は、もち米にラード・砂糖を加えて蒸したものであずきあんを包み、表面になつめなどのドライフルーツを飾った「八宝飯」。そして、華中地区では、蒸しかまぼこの「魚糕」が、西部地区では腊肉(豚バラ干し肉)がそれぞれ一番人気となっている。その他、上海では、焼き麩の甘辛煮「四喜烤麩」、北京では、白菜の辛子和え「芥末墩」、天津では、野菜入りの「素餃子」、広州では鶏肉料理の「白切鶏」が、それぞれ正月料理ランキングで上位に入っている。
伝統的な料理が依然として高い人気を誇っている一方で、新しい料理を取り入れるようになっている人々もいる。美団点評の統計によると、各地の名物料理が他の地域の食卓にも並ぶようになっている。例えば、鴨の血を固めて作った豆腐や牛の胃「センマイ」を使った四川省の名物料理「毛血旺」が各地で人気になっている。また、広東省の火鍋は、無錫で人気料理トップ10に入っている。
北方地区の正月料理の主役はなんといっても「肉」だ。冬は寒さが厳しい北方地区では正月にブタのモモ肉、肉団子、白菜の漬物などを煮込んだ料理など、豪華な肉料理を食べながら、家族や友人らとおしゃべりをし、栄養もつけるというのが恒例行事だ。北方地区の人気正月料理トップ5は、「餃子」、「四喜丸子(肉団子)」、「腊牛肉」、豚肉料理の「帯把肘子」、豚三枚肉と白菜の漬物と春雨の煮込み「酸菜●白肉(●は入の下に水)」となっている。
一方、南方地区は北方地区ほど寒くはないこともあり、正月に食べる料理もアットホームな料理が多い。例えば、グルテンを蒸して作った「烤麩」、「八宝飯」、おもちの「年糕」が正月料理として並び、北方地区と比べると、比較的庶民的なものを食べるのが恒例だ。南方地区の人気正月料理トップ5は、「四喜烤麩」、「八宝飯」、「腊肉」、「白切鶏」、「年糕」となっている。
また春節の時期は「正月太り」が多くの人の悩みだ。そのため、「ヘルシー料理」が新しい人気正月料理になっている。美団点評のビッグデータによると、中国全土では「ヘルシー料理」の検索回数が119.2%増え、「野菜系軽食」が51.1%、「サラダ」が4.2%増えた。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年1月30日
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