中国での上映が半年で9本!日本のアニメ映画がますます増えている理由とは? (2)

人民網日本語版 2019年06月12日09:41

日本のアニメ映画の輸入配給がますます多くなっているのはなぜか?

2017年の中国大陸部の日本アニメ輸入配給数は5本、2018年は6本だったが、2019年はまだ半年もたっていないのにすでに9本に達している。ここ数年、輸入配給される日本アニメ映画がますます多くなっているのはなぜか?程副総裁はいくつかの見方を示した。一つには、日本がもともと世界最大の優れた知的財産権創出国の一つであることが挙げられる。中国だけでなくハリウッドでも日本の作品をもとにしたリメイク作品がますます多くなっており、これは世界中の創作に携わる人の共通認識になっている。

その一方で、中国の映画市場がますます成熟し、観客の好みもますます安定してきたこともその一因となっている。この2年は、ハリウッドの文芸作品であれ、マイナー言語で製作された優れた映画であれ、中国への輸入配給がますます増えていることは、国内の市場が成熟し、しかも業界従事者の観点も広がったことを示している。程副総裁は、「これはとても良いこと」と評価している。

ハイクオリティーな文芸アニメ作品も多くの観客を動員

鳳儀伝媒が「ドラえもん」という小学校低学年児・幼稚園児向けアニメ映画を専門に輸入配給しているのと異なり、光線彩条屋影業は「君の名は。」や「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」など強い個性を持つ作品を多く手掛けている。新海誠監督作品はスタイルが鮮明で、その画風は耽美的であり、それが新海作品の一大セールスポイントとなっており、多くの文芸青年から賞賛されている。当時、光線彩条屋影業は作品自体のスタイルをマーケティングの切り口とし、画像加工フィルターでネットユーザーがアップした写真をすべて新海作品風に加工し、一時は「新海誠フィルター」がかかった写真がネット上に次々と投稿された。光線彩条屋影業はそれ以前に青春映画を宣伝した際に開拓した宣伝ルートを通じて、「君の名は。」を5億7500万元という興行成績で、現在までに輸入配給された日本映画興行成績でトップの位置に押し上げた。

今年3月初めに公開された「夏目友人帳」も文芸的でさわやかな作風で、評判も高く、映画レビューサイト「豆瓣」の評価で8.0ポイントをあげ、その興行成績も1億1500万元と比較的理想的な結果を挙げた。すでに6月21日の公開が決まっている宮崎駿のアニメ「千と千尋の神隠し」は作品自体のクオリティーが非常に高く、それに加えて「懐かしい作品」であることを前面に打ち出しており、昨年12月に上映された「となりのトトロ」の興行成績1億7300万元を超える好成績を上げる可能性もあるとみられている。(編集AK)

「人民網日本語版」2019年6月12日 

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