8年間、中国と海外の博物館をめぐり文化財に命吹き込むカメラマン (2)

人民網日本語版 2019年07月30日15:01

2012年末、動脈影さんは陝西歴史博物館の「鴛鴦蓮瓣紋金碗」の写真をアップした。二層になったハスの花びらの形状、碗のなかに精密に彫刻された花芯、碗の外側と底に細やかに描かれたキツネやウサギ、キバノロ、シカ、オウム、オシドリなどの動物、華麗な唐草模様の装飾を捉えた写真は多くのネットユーザーに転載され、好評を博した。その後、動脈影さんは自分が博物館で撮影した写真を微博でよく発表するようになり、写真に引きつけられて、フォロワーの数もますます増えていった。

博物館で撮影をする場合、動脈影さんには普段特に決まりきった手順はない。何度も行ったりよく訪問したりする博物館についてはすっかり熟知しており、「ほかの人より細かい部分に注目しているんだろうと思う。だからよく見て、自分が引きつけられるところが見つかったらそれを撮っている」と話す。

Q&Aサイトの知乎に上げられた「文化財カメラマンの動脈影をどう評価するか?」という質問に対し、「いいね!」の数が多かった回答は「写真の撮り方が上手いというのも確かにあるが、彼を評価する主な理由は、博物館の文化財鑑賞を粘り強く続けていることだ」というものだった。

文化財の写真撮影で有名になったため、動脈影さんは多くの博物館からアプリや展覧会用の写真を撮ってもらえないかという依頼をよく受ける。今年1月には大同市博物館を訪ね、撮影した星空や大海原のような「北魏 藍色半球形玻璃泡」の写真は多くのネットユーザーから賞賛された。

今、文化財と人々との距離はますます近づき、博物館めぐりは新たなトレンドになっている。動脈影さんの写真には、「あなたの写真を見て、この博物館に行ってみた」というネットユーザーのコメントがよく寄せられる。ほかにも、「こんなにたくさんの素晴らしい文化財を見せてくれてありがとう」とコメントしている中学生ネットユーザーもいる。(編集AK)

「人民網日本語版」2019年7月30日

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