中国1-9月のGDP成長率6.2%が低くないと言えるのはなぜ? (2)

人民網日本語版 2019年10月22日10:02

同局の毛盛勇報道官は、「6.2%の成長率は世界の主要エコノミーの中でトップクラスだ。大まかな統計では、世界の経済規模1兆ドル(1ドルは約108.5円)以上のエコノミーの中で、この成長率は最も高い。中国のこれまでの成長率と比べれば中高速ペースだが、世界的にみれば、実際にはなお高度成長だといえる」と述べた。

より重要なことは、GDP成長率は鈍化したが、主要経済指標は軒並み合理的な範囲で推移したことだ。雇用をみると、第1-3四半期には、全国の都市部の新規雇用者数は1097万人に達し、通年の目標任務の99.7%を達成した。物価をみると、第1-3四半期の全国の消費者物価指数(CPI)は同2.5%上昇し、食品価格とエネルギー価格を除いたコアCPIは同1.7%上昇し、上昇率は上半期を0.1ポイント下回った。収入をみると、第1-3四半期の全国の一人あたり平均可処分所得は2万2882元(1元は約15.3円)に達し、名目成長率は8.8%、物価要因を考慮した実質成長率は6.1%で、経済成長とほぼ同じペースを保った。

注意しなくてはならないのは、経済運営は全体として安定していたが、需要鈍化の圧力と構造的問題が併存する現象がみられたことだ。中国交通銀行の連平チーフエコノミストは、「グローバル経済鈍化と中米貿易摩擦といった不確定要因の影響を受けて、外部需要の減少圧力がさらに顕在化する可能性がある。国内外の需要減少の影響により、企業の投資意欲と生産意欲が相対的に弱まり、これには注意が必要だ」と述べた。

発展の質と効果が安定的に上昇

1つのエコノミーの経済運営状況を観察するには、経済成長の数量的な指標をみるだけでなく、経済成長のペースと規模を考慮し、さらに経済成長の質と効果の指標に注意しなければならない。

同局の盛来運副局長は、「中国の経済成長に引き続き注目すると同時に、経済の質の高い発展をより重視し、経済構造の最適化をより重視し、国民生活に関わる事業の改善をより重視し、新たな原動力の成長をより重視し、生態環境の保護と持続可能な発展をより重視しなければならない」と述べた。

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