「天気の子」の主軸は「ボーイ・ミーツ・ガール」。それを基礎に、「君の名は。」の作風を引き継いでおり、主人公は家出をした16歳の少年・森嶋帆高で、ヒロインは局地的な範囲を祈りによって一時的に晴れにする能力を持つ少女・天野陽菜。異常気象が続く2021年、森嶋は家出して、離島を離れて東京に向かい、オカルト雑誌の会社でライターを始める。働き始めてからずっと異常気象が続いていた夏の日、森嶋はある事件がきっかけで天野と出会い、少しずつ彼女に惹かれていく。そして、二人は自分らしい生き方を追求することにする。
新海監督はプレミアで、「『天気の子』は、爆笑シーンもあれば、涙あふれる感動のシーンもある作品。社会に溶け込めない若者が描かれているが、だからこそ、見ている人は共感を覚えることができるだろう」と説明した。
圧倒的な映像美と繊細な感情描写で多くの人を感動の渦に包み込む新海監督は「乙女心製造機」とも呼ばれ、代表作の「君の名は。」の最終興行収入は約250億円と、日本で公開された映画としては歴代4位の記録となった。「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」などの名作も、その非常に繊細な作風が好評を博した。「天気の子」の日本での興行収入は現時点で、135億円に達している。2作連続100億円を突破するのは日本の映画監督では宮崎駿に続く2人目の達成だ。
好評・人気を博しており、新海監督はポスト宮崎駿と称されるようになっている。しかし、新海監督自身は「宮崎監督のようにはなれないし、なりたくない。宮崎監督の作品は幼稚園児から大人までが楽しめる」と語る。新海監督は「君の名は。」が大ヒットした際、「宮崎監督のような国民的アニメを作ることはできない。私の作品は『ボーイ・ミーツ・ガール』が主軸で、青少年が大人になっていく過程を描いている」と話していた。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年10月28日