WeChatペイが「ケータイ送金」開始 出遅れ挽回か

人民網日本語版 2019年10月25日15:52

23日に明らかにされたところによると、微信支付(WeChatペイ)が「携帯電話番号による私への送金を認める」と名付けた新機能を開通し、現在は一部のユーザーのみ利用できる状況だという。翌24日、微信支付の関係責任者がこれは確かな情報であると認めるとともに、「今はグレースケール試験を行っている段階」と明かした。

中国支付網の創業者である劉剛さんは、「微信支付の動きは支付宝(アリペイ)との間にある体験の差を埋める意味合いが強い」との見方を示した。

微信支付が新たにケータイ番号送金機能を開通

グレースケール試験とは、ある製品やアプリケーションが正式に発売される前に、特定のユーザー群を選んで行うテストで、テスト参加者を徐々に増やしていき、問題点を速やかに発見し是正することができる。

微信支付の関係責任者は新機能について、「この機能は他人が携帯番号を通じて自分に送金することを許可するとともに、相手の携帯電話番号を打ち込む必要がある。そうすれば相手の微信支付アカウントへ送金することができ、受け取ったお金はウォレットに保存しておける」と説明した。

筆者は同機能についてテストしてみた。銀行の携帯番号による送金機能は相対的に便利だ。新たに開通しなければならない機能はなく、相手の番号を打ち込むだけで送金が完了する。

注目されるのは、微信支付が最近、複数の機能を開通し、活発な動きをみせていることだ。たとえば「微信支付ポイント」機能や「銀行貯蓄」機能などがある。

微信支付ポイントとは、ユーザー個人の属性、決済をめぐる行動、契約履行状況などに基づいて総合的に算出されたポイントで、ポイント状況は人によって様々だ。アント・フィナンシャルの芝麻信用(ゴマ信用)に似た信用情報サービスの提供を中心とし、モバイルバッテリーの保証金なしでの貸し出しなどのサービスシーンに応用されている。

蘇寧金融研究院の黄大智シニア研究員は、「微信支付が最近開通して内部テストを行っている一連の製品は、既存の製品体系を補完し、製品ラインナップを改善するものだ」との見方を示した。

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