
3月20日午前11時50分に二十四節気の「春分」を迎える。春分には太陽の光が赤道に垂直に差し込み、昼と夜の長さが等しくなる。春分を過ぎると、北半球では昼の時間がだんだん長くなり、夜の時間が短くなり、気温も次第に上昇する。そのため、昔の人は、春分を「太陽節(太陽を祀る祭り)」の日と捉えていた。

二十四節気の考え方に基づくと、「立春」で春が始まり、「穀雨」で春が終わり、「春分」は両者のちょうど真ん中であることから、「春分」と呼ばれている。春分は、「明るい優しさ」に包まれた節気だ。立春を過ぎると、うららかな春が次第に近づいてきて、春分になると、春の光が燦燦と降り注ぎ、さまざまな花がそれぞれの美しさを競うように咲き誇る。
春分が来ると、武漢東湖の桜は満開を迎え、人々の希望とともに、春の光の中でその美しさを惜しげもなく披露する。

昔の北京っ子たちは春分になると太陽神を祀るイベントを催し、米粉に白砂糖を加えて蒸して作った小さな丸餠「太陽糕」を太陽の神に供えた。

また、春分に「卵を立てる」風習もある。この風習は約4千年の歴史がある。なぜ春分に卵を立てるのだろうか?昔の人は、春分の日は、陰陽のバランスがとれ、宇宙と人間が一体となり、卵を立てることができると考えていたからだ。

さらに春分が訪れ、花が咲き誇る春が訪れると、北京っ子たちは、北京ならではの餅菓子「驢打滚」を食べる習慣がある。

春分には春の野菜も食べる。人々の間では昔から、「春分には春の野菜を食べる」という風習があった。北京・天津一帯で採れる春野菜といえば、一般的に野莧菜の一種を指し、「春碧蒿」と呼ばれている。その後、次第に薺菜(ナズナ)や楡銭兒(ニレの実)、香椿(チャンチン)なども春野菜に仲間入りするようになっていった。このほか、春分は、各種植物の新芽の時期であるため、食用もやしやニンニクの芽、豆苗、ステムレタスなども旬を迎える。

春が到来し、花が咲き、すべてが美しくなる季節がやってきた。穏やかな天候と明るい日差しの春と人々の健康と国家の安泰を願わずにはいられない。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年3月20日
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