2023年長江源総合科学調査が開始

長江科学院河流研究所の科学調査隊員の徐志成氏（左）が22日、通天河直門達区間で川底の泥砂を採取した。撮影・李勁峰

2023年長江源総合科学調査隊の隊員が22日、青海省玉樹蔵族（チベット族）自治州に到着し、長江源エリアの通天河直門達区間で分野の枠を超えたサンプリング観測を行った。2023年長江源総合科学調査が正式に開始した。新華社が伝えた。

今回の科学調査は水利部（省）長江水利委員会長江科学院が筆頭になり、水利部科学技術推進センターや青海省水利庁などの機関と共同で、長江源・瀾滄江源エリアの水資源や水生態環境などの科学調査を実施する。内容には川・湖水文、川底泥砂、川筋・川の流れ、水環境、水生態、水資源、水土流失、氷河・凍土などが含まれる。

青蔵高原（チベット高原）生態系の重要な構成部分としての長江源・瀾滄江源エリアは、気候変動に敏感に反応するエリアで、生態環境が脆弱なエリアだ。流域の気候システムの安定、水資源の保障、生物多様性保護、生態系安全に対して重要な影響を与える。長江源科学調査は2012年より毎年実施されており、長江源エリアに深く入り、生態の「ベースライン」を明らかにし、変化の法則を研究するもので、長江源に対して実施回数が最多で、カバー範囲が最も広い科学研究活動の一つだ。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年7月25日