張芸謀監督の新作「帰来」に出演する新人女優が話題に

　中国の巨匠・張芸謀（チャン・イーモウ）監督は、新作を発表するたびに注目を集める。5月に公開予定の新作「帰来」では、主役夫婦の娘・丹丹の役を演じる張慧雯（キャンディ・チャン）が、新「謀女郎」（張芸謀監督作品の主演女優）と称され、このほど同作品の予告編が公開されると、たちまち話題をさらった。張慧雯は北京舞蹈学院の在学生で、国際数学オリンピック(IMO)に選手として出場した学生6人が全員金メダルを獲得したことで知られる江西省鷹潭市第一中学高校の卒業生だ。大学のルームメイトらは、張慧雯のことを「きれい」と大絶賛。美人女子大生が多いことで知られる同大学でも時の人となっている。華商報が報じた。

　同作品の製作会社・楽視影業はこのほど、主役の夫婦を演じる女優の巩俐（コン・リー）と俳優の陳道明（チェン・ダオミン）のポスターと共に、張慧雯のソロポスターも初めて公開した。同ポスターには左右ともに三つ編みした、純粋でかわいい張慧雯が写っている。また、同時に公開された予告編にも、張慧雯が階段の下から上を見つめていたり、教室でバレエの練習をしたり、駅で誰かを必死に探したりしているシーンが組み込まれている。特に最後の怒りに満ちた表情で語る「あなたに会いたい人などいない」というセリフは印象的で、どのシーンからも映画デビューとなる張慧雯が重要な役を演じていることが伝わってくる。同作品の原作となったのは女性作家・厳歌苓（ゲリン・ヤン）の小説で、長年家に戻らなかった夫に対する、妻の思いと遺恨が描写されている。

　張慧雯が重要な役を演じていることを示すポスターや予告編を公開した楽視影業は現在、「ハングリーマーケティング」を仕掛け、彼女の名前や1990年代生まれの新人であること、バレエが得意であること、さわやかで上品であることなど以外はなにも公表していない。楽視影業のスタッフ・田さんも電話取材に対して、「今伝えられることは張慧雯が新人女優であるということ以外にはない。同作品の第一回記者会見に登場するだろう」と語るにとどまった。しかし、映画初出演となったにもかかわらず、出演者に高いレベルを求めることで知られる張監督は張慧雯について「頭がいい」と絶賛。陳道明も上海でメディアの取材に応じた際、称賛する言葉を語った。（編集KN）

「人民網日本語版」2014年3月25日