中国メディアが注目!世界を変えた日本の発明 (9)
■ビデオカメラ
1982年、ソニーがベータカム(BETACAM)のビデオカメラを発売すると、瞬く間に新聞・テレビの取材に欠かすことができない標準機材となった。というのも、フィルムを現像する手間や時間が省かれ、突発的な事件・ニュースに遭遇した際に、撮影したものをすぐに放送することができるからだ。1983年、ソニーはベータマックス規格を採用した録画専用の家庭用簡易ビデオカメラ「ベータムービー」(BMC-100)を発売した。その後1985年には、ハンディカムビデオ「video8」を発表した。これ以前の家庭用機器といえば映画の8ミリフィルムを使って撮影する機材しかなく、費用的にも高く、技術が難しかったため、あまり普及しなかった。これに対し、ビデオカメラは操作が簡単で、両手でカメラをしっかりと持つこと以外、他に技術を要しなかった。その上、コスト的にも安く、長い時間撮影できたため、当時人々は、自分たちの子供たちや、ペット、旅行、特別なイベントなど、あらゆるものを現実のままに記録することに夢中になった。多くの学生は短編映画を撮り、ビデオ・アートという芸術ジャンルも誕生した。