安倍首相初訪米への3大疑問 (3)
(3)アジア太平洋の覇権を唱えることは通用するのか?
米国のアジア太平洋回帰以降、日本はひどく活発に動き始めた。ロシア、韓国、中国との島嶼係争が絶えず、積極的に軍備を拡充し、東南アジア諸国を抱き込もうと努力している……アジア太平洋の覇権を唱えようとする日本の野心が垣間見える。
安倍内閣は発足以来、軍備建設面の動きが絶えない。日本政府は1月29日の臨時閣議で2013年度政府予算案を決定した。国防予算は前年比400億円(0.8%)増の4兆7500億円に達した。2002年度から10年続けて減少していた日本の国防予算が、初めて増加に転じた。
このほか安倍氏は就任以来、東南アジアに特に注目し、ASEANおよび東南アジア各国、特にフィリピンやベトナムとの関係強化を図っている。2006年の第1次安倍内閣の際に彼が打ち出した安保戦略構想「自由と繁栄の弧」を想起させるものだ。
米フォーリン・ポリシーの記事の指摘のように、日本は1991年以降アジア太平洋の安全保障のリーダーシップを握るべく苦心を重ねて続けてきた。これには日米同盟の強化、専守防衛方針と防御の重点の調整、軍事基地の海外設置、科学技術力と小国との連携を活用したある種の帝国システムの構築が含まれる。今や軍事力で世界10位に入る日本は、米国のアジア太平洋回帰という「追い風」に乗って、長年来の夢を実現しようと努力しているのだ。
だが専門家の指摘によると、日本は永遠に米国の戦略配置の1つの駒であり、日米同盟はこれまでずっと米国の利益に立ったものであった。日本がアジア太平洋の覇権を望むのは、「駒」としての自らの位置づけをはっきりと認識できていないのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年2月22日