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世界のスポットライトはなぜ両会に当てられるのか (2)

 その三、二元的対立思考を超越。西側の思考は「われわれと同じでなければ、われわれに反対している」というものだ。こうした二元対立思考の政治システム上の現れが権力分立、特に両院の権力分散とチェック・アンド・バランスだ。一方中国は貴族--平民の社会構造をとっくに打破。全国政協と全人代は上院と下院の関係ではなく、貴族と平民の代弁者でもない。両者は中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度および人民代表大会制度に統一され、全ての権力は人民に属すという約束を実行しており、中国伝統の対立統一、「致中和」』(中和を致す)の文化理念を反映している。

 その四、「最も悪くない」を超越し、最良を追求。チャーチルはかつて、民主は最も悪くない政治制度だと断言した。これは西側政治の自信の発露であると同時に、そのどうにもならない思いも現している。今日われわれは欧米を見ると、民主のねじれや混乱の例がいたるところに転がっていることに難なく気づく。中国の両会モデルは中国の特色ある政治制度を通じて、中国の伝統文化と結合し、政治の実践の中でたゆまず完全なものとなり、人の資質や民主自治の面では「最も悪くない」の追求を目的とする西側を超越している。最良を追求してのみ、最良に近づくことができるのだ。

 こうした数々の超越は、中国の近代化が西側の進んだ政治文明を含む人類の全ての進んだ文明の吸収を重視した結果であることを物語るものでもあり、中国の政治モデル自体の世界的色彩・意義をはっきりと示している。

 中国の体制とモデルには改革が必要だ。だが単純な復古や他国の基準に合わせることではないし、今日の中国の成功への探求を否定することはなおさらにできない。中国の両会の世界的意義を理解すれば、われわれの路線、理論、制度に対する自信を深めることができる。(編集NA)

 ◆は木へんに危

 「人民網日本語版」2013年3月8日

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