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国防白書解読:長距離機動作戦能力の向上に尽力

 中国政府は16日に国防白書『中国の武装力の多様な運用』を発表した。中国が国防白書を発表するのは1998年以降8回目で、特定テーマの国防白書は初。陸軍、海軍、空軍の兵力の総数や戦備状態などについて初めて神秘のベールが取り払われたことに社会は注目している。

 雑誌『世界軍事』の陳虎編集長は「武器・装備と訓練水準が高まり続けるに伴い、部隊の長距離機動能力も著しく向上している」と指摘する。

 白書によると中国陸軍は区域防衛型から全域軌道型への転換を積極的に推進し、陸軍航空兵、軽型機械化部隊、特殊作戦部隊の発展を加速し、デジタル化部隊の建設を強化し、部隊編成の小型化、モジュール化、多機能化を一歩一歩実現し、空地一体能力、長距離機動能力、高速突撃能力、特殊作戦能力を高めている。

 2009年の演習「跨越-2009」では解放軍の4つの軍区の5万近くの兵力が5万キロを超える全域機動演習を展開した。このうち済南軍区第54集団軍の編成連隊は戦術背景下で1日916キロを自動車化前進し、解放軍自動車化歩兵連隊の強行軍の記録を塗り替えた。

 今回の白書は遠洋海域での海軍に求められる各能力を初めて明確化した。遼寧など一連の新型艦艇の就役に伴い、中国海軍の武器・装備水準は新たな飛躍を実現した。白書は「中国海軍は遠洋機動作戦能力を高め、戦略抑止・反撃能力を強化し、非伝統的安全保障分野の脅威に対処する」と強調した。「機動作戦、立体攻防」という戦略要求に従い、遠洋機動作戦能力を発展させることが、人民海軍の戦力強化の柱となる。以前の遠洋訓練で、蒋偉烈・海軍南海艦隊司令官は「今後海軍は引き続き遠洋対抗訓練を常態化し、難度と強度を一段と高める」と述べた。

 白書は「中国空軍は現在戦略早期警戒能力、抑止能力、長距離空中攻撃能力を高めている」とした。近年来の軍事演習と在リビア中国人の退避では、中国空軍の長距離移送能力が注目された。陳編集長は「新型戦闘機、新型輸送機の開発に伴い、中国軍の長距離移送能力は今後も高まり続ける」と指摘した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年4月17日

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