英BBCの番組「ニューズナイト」は9日夜、中国の劉暁明駐英大使と日本の林景一駐英大使をゲストに迎えた。劉大使は釣魚島(日本名・尖閣諸島)の領有権と日本国憲法改正に関する林大使の謬論に反論するとともに、チャーチル元英首相の名言を引用して、軍国主義復活の企てを放棄するよう日本の安倍晋三首相に警告した。中国中央テレビ(CCTV)ウェブサイトが伝えた。
番組はまず、林大使にインタビュー。林大使は歴史上の事実を無視して、釣魚島の領有権は日本が有すると申し開きをしたうえ、憲法改正という安倍氏の企てについて詭弁を弄した。林大使は「これ(釣魚島)は原則の問題であり、『領有権』の問題だ。英国も領有権問題を抱えていることを私は知っている。われわれはかつて『平和的、合法的に』これらの島嶼の『領有権』を取得した。われわれはいかなる形式の武力も全く使用していない。日本国内には平和憲法改正に関する議論があるかも知れないが、安倍首相本人は戦争放棄を含め平和憲法の核心的内容を変える意図はないことを、すでに明確に表明している」と述べた。
続いて劉大使が林大使の発言に反論。「安倍による靖国神社参拝は日本の内政の問題ではない。日本の指導者は戦犯に敬意を表し、いわゆる侵略定義未定論を鼓吹しており、彼らには自らの侵略と植民地支配の歴史について懺悔の意が全くない。安倍首相による参拝は非常に深刻な問題だ。われわれからすると、日本の首相による靖国神社参拝は小さな問題ではなく、日本が自らの侵略の歴史にどう向き合うかに関わる。私は『歴史を忘れる者は同じ過ちを繰り返す運命にある』とのチャーチル元首相の言葉を引用したい」と表明。「日本国内では様々な人が侵略の歴史を否認し、第2次大戦の成果を否定し、第2次大戦後の国際秩序を覆して軍国主義の道を再び歩もうと愚かにももくろんでいる。もし日本が侵略の歴史を直視できないのなら、今後どのような道を進むのかが懸念される」と述べた。また、釣魚島の領有権問題については「釣魚島及びその附属島嶼は古来中国固有の領土だ」と重ねて表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年1月10日
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