価格1888元(約3万円)の聯想(レノボ)のタブレットコンピューターが18日、公式サイトなどで約半額の999円(約1万6千円)で売り出され、買い注文が殺到する事態が起きた。聯想によると、これはバックグラウンドの故障によるもので、受け付けた注文は有効だという。「京華時報」が伝えた。
あるネットユーザーが同日朝、聯想のオンラインショップの聯想商城とネットショッピングモールの京東商城で、もともと1888元で売られていた聯想のタブレット「S50003G」の価格が突然999元に変わったのを発見した。すると同製品を購入するユーザーが次々に現れ、約8時間にわたって買い注文が殺到した。
聯想は同日昼に公式ミニブログを通じてコメントを出し、オンラインショップのバックグラウンドシステムの統合・バージョンアップの影響で誤った価格が表示され、京東商城でも同じ価格で売り出されることになったと説明。聯想の関係者によると、価格が誤って表示され大幅に値下がりしたことから、同タブレットはわずか数時間で11万台を売り上げ、聯想にとっては1億元(約16億円)近い損失になったという。
それでも聯想は、同日にオンラインショップと京東商城で受け付けた注文は取り消さず、999元の価格で速やかに商品を発送するとしている。ある業界関係者は、オンラインショップのバックグラウンドシステムに故障が出るというのはわかるが、京東にも同じミスが出たのはおかしなことであり、今回の騒動は聯想の営業販売戦略ではないか、との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月19日