中国初の空母「遼寧」は17日、初の中期保守のため大連造船所のドックに入った。海軍専門家は今回の保守・修理について、半年かけて動力、武器など各システムの全面的な検査、修理、整備を行うと予測する。空母など海軍の複雑な武器システムは定期的な保守、整備が必要で、乗組員も戦力維持のため適度な訓練と休養が必要だ。新京報が伝えた。
中期保守・整備の開始は、今期の試験・訓練がすでに一段落したことを意味すると見られる。「遼寧」は今月24日に青島で行われる中国人民解放軍創設日多国間海上合同演習にも参加しない。
海軍専門家の李傑氏によると、ドックでの空母の保守・修理では設備交換、装備追加などを行い、3、4年かかることもある。海軍軍事学術研究所の曹衛東研究員は、今回の保守・整備には半年前後かかるとの見方を示した。
李氏によると、空母の保守・修理周期は航行距離と航行時間に基づき決まる。特に昨年の南中国海航行後、長時間の航行を行っており、大型部品の交換など多くの作業が必要と見られる。前回、大連港での保守・整備の際は大型部品は扱わなかった。
いわゆる中期保守・整備とは、空母全体に対する全面的な検査、修理、保守を指す。通常の小さな修理・保守は空母基地で随時可能だが、推進軸、動力、スクリュー、ソナーなどを扱う中期保守はドックでしかできない。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年4月22日