2013年2月18日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:14:07 Feb 18 2013

帰省のお伴はiphone--横行する「中国式見栄」 (2)

 経理関係の仕事に就いている梁氏は、「中国人は心底メンツが好き」と指摘する。彼は帰省する前、オーダーメードでスーツをしつらえ、iphoneの海賊版を買ってアップルのロゴを貼り付けた。これらにかかったお金は1千元あまり。だが、家に帰ると、iphoneは5千元、スーツは2千元以上したと吹聴した。このような小細工をしても、帰省にかかったお金は総額で3千元以上と、彼にとって大きな負担だった。

 馬さんは、「故郷の人に目新しいものを見せたり、田舎の親戚や友人が知らない言葉を発しないと、大都市に馴染んでいないと思われる」と指摘した。

 ○大事なのは心からの親孝行 年越しは自分の実力相応で

 心理的カウンセリングを専門とする張主任は、「新年を祝うことは、中国伝統文化の中でも最も大切な行事であり、年越しは人々に多くの意味がある。お金があってもなくても故郷に戻って新年を祝い、新年の贈り物をし、普段は食べないご馳走を食べる。このように新年を祝って初めて本当の年越しと言える。ほとんどの人は、給料はそれほど高くないのに、ある種の『メンツを保ちたい』という心理は働いてしまう。だから、自分の能力をはるかに超えて『見栄』を張って帰省する」との見方を示した。

 張主任は、「僅か数日のお正月だが、その日々はとても長い。1年のうちお正月は数日だけだが、人々の生活スタイルは変化している。新年の無駄な出費は根絶すべきだ。メンツのために分相応な出費をすることはできない。自分の実力に応じてやれば良い」と指摘した。

 社会学が専門の付氏は、「『中国式見栄』は、メンツを保つためのもので、見栄を張る人は、他人の眼に映る自分のイメージを極端に重視する。しかし、はっきりさせておかなければならないのは、親孝行というものは、使ったお金の額の大小ではなく、自分がどれだけ孝行心をもっているかが決め手となる。自分の実情と能力に応じた親孝行を実行すべきだ」と語った。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年2月18日

[1] [2]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古