震災から2年、難航する復興事業 社会から高い関心 (2)
■被災地に社会も注目 追悼式には天皇夫妻も参加
社会の各界も地震や津波で甚大な被害を受けた被災地と被災者を常に気にかけている。最近では、4000人近くの死者、行方不明者が出た宮城県石巻市が、匿名の送り主から金の延べ板が魚市場に加え、被災企業と被災者支援団体にも届いたことを明らかにした。その価値は時価計2000万円相当だという。
送られてきた封筒などには「支援金」、「支援品」と書かれており、手紙などは同封されていなかったため、送り主に関する情報は何もない。現地メディアはこの美談を「善意のゴールドラッシュ」として、伝えている。
一方、日本政府は2月26日、国民に対して、地震発生から丸2年に当たる3月11日午後2時46分に犠牲者に対し哀悼の意を表すべく、1分間黙祷を捧げるよう呼び掛ける、安倍晋三首相の談話を発表した。
安倍首相は談話の中で、「この震災で命を奪われた多数の方々の無念の思いと、御遺族の皆様の深い悲しみに思いを致しますと、哀惜の念に堪えません。政府は、犠牲者の御霊に報いるためにも、一日も早い被災地の復興、被災者の生活再建に全力を注ぐとともに、今般の教訓を検証し、被災地のみならず我が国全土にわたって災害に強い国づくりを進めていく決意です」と述べている。
政府はまた、東京都千代田区国立劇場にて、追悼式も計画。11日2時半に始まり、黙祷が捧げられた後、安倍首相が「今を懸命に生きる人々に、復興を加速することで応えることが、天国で私たちを見守っている犠牲者のみ霊に報いる道でもある」と表明。参列した天皇も「日ごろからの訓練と教育などにより、災害の危険から少しでも多くの人々が守られることを期待しています」と述べた。また岩手、宮城、福島から選ばれた遺族代表3人がそれぞれの思いを述べた。最後に、参列者が献花を行い閉会の辞で幕を閉じた。終了後は一般献花も受け付けられた。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月12日