小中高校教員職階名改革試行スタート　北京

　北京市はこのほど、小・中・高等学校教員の職階名制度改革試行をスタート、西城区・朝陽区・通州区が先行試行の対象地域に指定された。今回の制度改革によって、20年あまり続いてきた小中高校教員の職階名制度にメスが入り、これまでは別々だった中学・高校教員と小学校教員の職階システムが、「小中高校教員職階名制度」に統一される。また、中小高校教員に初めて、高級職が設けられる。対象となるのは、試行地域の教員3万5149人。人民日報が伝えた。

　北京における現行の小中高校職階名制度は、1986年に制定された。教員の最高職階は、中学・高校が「副高級」、小学校は「中級」で、いずれも「正高級」職は設けられていなかった。

　改革後、試行地域の小中学校教員の職階は統一され、「正高級」「高級」「一級」「二級」「三級」の５職階となる。今回の改革により、教員職の発展の道が切り拓かれ、小中学校の教員も「教授」になる可能性が生まれることになる。試行地域（区・県）では、普通小中高校だけではなく、職業中学高校、幼稚園、特殊教育学校などの教育機関で教育活動に携わる教員は全て、新しい職階制度の審議・評価対象となる。

　今回の改革は、小中高校教員の職業上の特徴を十分考慮・反映している。「知識を教え人格を育てる」「教育課程の指導」「教育・指導研究」「影響力」「学歴および経歴」の5方面から、さまざまな職階ランク別に基準が設けられ、それらの基準を満たしているかどうかの審査に重点が置かれる。たとえば、「正高級教員」は、「長期にわたる教育現場での実務経験を有する」「知識を教え人格を育てる面で著しい実績を備えている」ほか、「専門教育分野で知名度が極めて高い」「学術書・教材の主編者を5年近く務めている」「教育活動に20年以上従事している」など、かなり厳しい条件が設けられている。（編集KM）

　「人民網日本語版」2012年12月3日

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