台湾のサラリーマン、9割超が「大陸部進出希望」
台湾の求人サイト「1111人力銀行」が2日に発表した調査報告で、台湾海峡両岸の相互交流が盛んになりつつある状況のもと、台湾のサラリーマンの94.92%が、「大陸部に進出して自分のキャリアアップを図る」願望を持っており、この割合は2011年5月時点の77%から大幅に増加したことが明らかになった。人民日報海外版が報じた。
1111人力銀行が実施した「サラリーマンの大陸部進出願望アンケート」によると、「大陸部に進出して自分のキャリアアップを図る」ことを願う人は94.92%を占めた。この内訳は、「大陸部で現在働いている(10.77%)」「大陸部でかつて仕事をした経験があり、今は台湾に戻っている(27.44%)」「将来大陸部で働きたいが、まだ具体的行動を取っていない(56.71%)」。
大陸部進出を希望する理由として、「海峡両岸通貨決済協力覚書が締結され、両岸往来が頻繁になっている(46.25%)」「両岸を結ぶ海運・空運の直行便が増加した(37.04%)」「大陸部政府が都市化を積極的に進め、デリバティブ商品の開発を推進していることで、多くのビジネスチャンスがもたらされた(32.98%)」「両岸の保険業務取引と投資の開放に関する合意が取り交わされた(31.48%)」などが挙げられた。
また、大陸部に進出を希望する台湾のサラリーマンが増加した背景には、「台湾地区の指導者である馬英九氏の再選を受け、大陸部市場の潜在力を好感している(64.88%)」「自分自身のキャリアがかなり進展した(40.26%)」「職場における競争力が高まり、キャリアアップにおける強みになると自覚できるようになった(32.55%)」などがあった。
1111人力銀行広報担当の張旭嵐氏は、「グローバル競争時代に突入した今、大陸部進出を盲目的に実行することは避けた方が良い。自分自身のキャリア・ビジョンを確立し、段階的なキャリア・プランをしっかり構築しない限り、激しい競争が繰り広げられる新天地において、視野を拡大し、経験を積み、個人のキャリアをさらに開発することは難しいだろう」と警告している。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年2月5日