「中国式道路横断」に秘密兵器 違反行為をスクリーンに表示=杭州
杭州や北京など多くの都市で、信号無視や横断歩道以外での横断など歩行者の交通ルール違反行為に対する罰則化が実施されている。しかし、罰金を払おうとしない、わずかな額の罰金では効果が薄いなどの問題が、交通管理部門にとって頭痛の種となっている。杭州はこのほど、「中国式道路横断」への新たな対策として、現場に違反行為を映し出すスクリーンを設置して取り締まることとした。北京日報が報じた。
12日昼ごろの閙市体育場路と保俶路の交差点。西湖に通じるこの交差点は、歩行者が多い。交差点の片側に、人目を引く大型スクリーンが設置された。スクリーンの下には、「交通マナー違反行為暴露スクリーン」と大きな字で書かれており、横にはデジタルビデオカメラが置かれている。これは、杭州市の「中国式道路横断」対策アップグレード版新兵器だ。ビデオカメラで違反行為を撮影、その場にある大型スクリーンで映像が放映される。もし誰かが信号を無視して横断すれば、たちまちその様子がスクリーン上で暴露される。
浙江省は3月、歩行者の信号無視や横断歩道以外での横断などの違反行為に対する徹底取り締まりに乗り出し、これまでに、多くの市民が処罰の対象となった。しかし、交通警察は、取り締まりを行うプロセスで、法律執行が難しいケースにたびたび遭遇し、とぼける人、交通警察官を罵る人、さらには罰金を払いたくないがゆえに警官に暴力行為をはたらく人など、市民の反応はさまざまだった。交通警察は、「現場で違法行為を撮影・暴露するというやり方で、警察が違反行為の証拠を挙げづらいという問題が解消され、歩行者に対する警告効果もさらに高まる」とコメントした。
交通警察部門によると、この「新型兵器」の使用はまだ試行段階にあり、15日にも杭州市内の重点取締道路を対象に正式にスタートするという。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年4月15日