「12月12日」特別セール、割引率は11月11日に及ばず
「11月11日(独身の日)」特別セールをめぐる話題がようやく下火になったばかりというのに、中国最大のショッピングサイト・淘宝網(タオバオ)は今週木曜日、「双十二(12月12日)特別大セール」を実施する。淘宝網はすでに3700万元(約6億3千万円)あまりを投じ、今月12日に当選番号が発表される宝くじ「双色球」の全組合せを仕入れており、淘宝の利用者に無料で配るという。派手なマーケティングが展開される一方で、一部のネットユーザーは、「12月12日のセールは、各商店の割引率が11月11日ほど大きくない」と指摘している。北京晩報が伝えた。
「特別プレゼント」をつけるのは、淘宝網が「12月12日」商戦で買物客を取り込むための手法の一つだ。昨年「12月12日」の淘宝の販促テーマが「他とは違う淘宝」であったことから、洒落た小さな店舗が大いに目立った。今年「12月12日」のテーマは「万能の淘宝」で、より多くの中・小店舗が、淘宝モールの中で、自分自身の隠れた成長の可能性を再発見することを目標としている。今年の陶宝「12月12日」特別セールでは、商店の特別プレゼント、商品優待券、秒殺(時間限定割引)などさまざまな販促ツールを各店舗に無料で提供している。各店舗が特別プレゼントを出した後、淘宝はデータ分析を通じ、各店舗がターゲットとする消費者にこれらの優待情報を推薦する。
淘宝網の「12月12日」販促内容について、各店舗へはすでに告知されており、各店舗のセール参加申込は明日で締め切られる。レギュラー商品のほか、「12月12日」セール価格で購入可能な商品はいっそう充実したものとなっている。このうち、「土豪(金遣いが荒く品のない金持ち)特別オークション」のページでは、自動車50台、不動産20軒、名馬16頭、黄金1トンなどのオークション品が販売される。だが、メディアやネットユーザーからは、「常識はずれ」と批判の声が上がっている。
盛んに「割引」を強調している「12月12日」だが、「オンラインショッピングの奇跡」と言われる11月11日の単日売上350億元(約6千億円)の記録を打ち破ることはできるのだろうか?新浪微博(ミニブログ)では、多くの人が、今年の淘宝モールでのショッピング履歴について語り合っているが、「何を買う計画があるか」をめぐる議論は、それほど盛り上がっていない。ある消費者は、「お気に入りの店舗は沢山あるが、どの店も、『12月12日』特別セールにそれほど力を入れていない」とコメントした。また、「11月11日の買物で、今年の予算は使い果たした。12月12日買物分の余裕はない」という投稿もあった。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年12月10日